内容説明
「無意識」「夢」「エロスとタナトス」「自我・超自我・エス」…。精神の深奥に分け入り、「こころ」の見方に革命を起こしたフロイト。いまなお、われわれは彼の「呪縛」から逃れることはできない。強迫的なパーソナリティーのもたらした膨大な著作。優れた洞察と過度の普遍化。死後半世紀のいま、この天才の思想と生涯を明らかにする。
目次
第1章 フロイトの生涯と性格
第2章 心的外傷から幻想へ
第3章 過去を探る
第4章 自由連想・夢・転移
第5章 自我・超自我・エス
第6章 攻撃・抑鬱・パラノイア
第7章 ジョークと『日常生活の精神病理学』
第8章 芸術と文学
第9章 文化と宗教
第10章 治療者としてのフロイト
第11章 現代の精神分析
第12章 精神分析の魅力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mikuriya
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いやーおもしろかった。一種のオカルトともいえるフロイトの理論がなぜ民衆に受け入れられたのか?が気になってくるなあ。2017/10/30
HITO
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ユングと合わせて購入。「知の教科書」シリーズの「フロイト・ラカン」も読んだが、フロイト単体では、こちらのほうが圧倒的にわかりやすい。フロイトさん、何度読んでもすごい人だ。2010/01/02
yoyogi kazuo
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著者は精神科医だがフロイトに対してかなり批判的で、フロイト思想の入門書としてはふさわしくない。フロイトの著書をある程度読んだうえで、彼の思想を批判的に検討したいという人なら読む価値があると思う。2022/11/27