講談社選書メチエ
賭博・暴力・社交―遊びからみる中世ヨーロッパ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062580045
  • NDC分類 230.4
  • Cコード C0322

内容説明

「粗暴」で「不潔」な遊びにふける子供たち…。サイコロの一振りに、命を賭ける「悪魔の情欲」…。決闘を楽しみ、歌に、恋にあけくれる優雅な騎士と貴婦人たち。破天荒な遊びの数々がおりなす夢と現実。聖と俗、真面目と遊びを自由に横断するあたらしい中世像。

目次

第1部 遊びの宇宙(子供の遊び;大人の遊び;遊びのプロフェッショナル;動物遊び)
第2部 遊びと社会(習俗のなかの遊び;労働と余暇―遊びの誕生;遊びと社会関係;横溢する遊びの精神)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

4
二部構成。一部は中世ヨーロッパのあらゆる階層の遊びの諸相を絵画資料や文献史料を用いて提示。二部はそれらの遊びが当時いかなる意味を持っていたかを、呪術、宗教、都市・農村社会、貴族文化などの観点から考察。とにかく文章が回りくどく、同じことが何度も出てきて読んでいて頭が痛くなる。最初は自分の頭が悪いからなのかと思ったが、よく考えたら単に書き方が悪いだけだと気づいた。2012/10/30

すがし

0
多くの資料に基づいた労作ではあるが、そんなことは読書階級に属する学者さんなんだから当たり前。肝心の論旨を見るとどうにも論理性に欠けるというかいい加減なイメージを文献からの引用で補強しているような根拠薄弱な主張が多くどうにも感心しない。まぁ勉強にはなったが……2012/05/08

numainu

0
評価C2005/06/20

ponte

0
以下備忘録。 ・遊びの歴史はいかさまの歴史。 ・賭けのないゲームなど中世人にはおよそ考えられない。 ・社交性(遊び)は攻撃性(暴力行為)と表裏一体であった。2020/01/18

esehara shigeo

0
著者は「遊びの網羅にならないように気を付けて書いた」と言っている。確かに「賭博=遊び」が中世ヨーロッパにおいてどのような立ち位置を持ち(例えば、サイコロ遊びが「神の秩序の必然性に疑問を投げかけるので禁止された」など)、また勃興しつつある労働との対立、そして「良い労働者」と「悪い労働者」が生まれ「サイコロ造り職人」が「悪い労働者」として見做されていた、など適切な記述が続く。しかし「暴力」や「社会」については全く知見が無く、本当にこのタイトルでいいのか、と疑問は残る。2019/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1135
  • ご注意事項