ブルーバックス<br> 研究を深める5つの問い―「科学」の転換期における研究者思考

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ブルーバックス
研究を深める5つの問い―「科学」の転換期における研究者思考

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  • サイズ 新書判/ページ数 185p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062579100
  • NDC分類 407
  • Cコード C0240

出版社内容情報



宮野 公樹[ミヤノ ナオキ]
著・文・その他

内容説明

科学や技術を取り巻く状況が変化していくなか、研究者はどのように考え、行動すべきなのか。それらの根源となる「研究者思考」を自力で探究できるようにするのが本書である。1000件を超すプレゼン指導経験から著者が見いだした「研究の本質」について、未来ある若手研究者に向けてわかりやすい言葉で問いかけながら案内する。

目次

問い1 誰をライバルと想定して研究していますか?(学問領域細分化傾向へのアンチテーゼ)(理由1 閉じた世界に限界があるから;理由2 本質を得るには多視的アプローチが必要だから ほか)
問い2 あなたの本当の目的はなんですか?(妄信的、または無思考的個別主義へのアンチテーゼ)(普遍性をどう帯びるか)
問い3 論文を書こうと思っていませんか?(論文至上主義へのアンチテーゼ)(紙面が限られていた時代にうまれた査読というシステム;査読システムの限界 ほか)
問い4 「科学」を妄信していませんか?(科学至上主義へのアンチテーゼ)(一般的な「科学」の定義;「科学」の定義を揺るがす2つの事実 ほか)
問い5 研究者として「自分」を鍛えていますか?(本書のまとめにかえてのプロフェッショナル実践論)(「いい仕事」を成すためにどう鍛練すればよいか;「思考」を鍛える ほか)

著者等紹介

宮野公樹[ミヤノナオキ]
博士(工学)。京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。2011~2014年には総長学事補佐、および2010~2014年には文部科学省研究振興局基礎基盤研究課ナノテクノロジー・材料開発推進室学術調査官を兼任。専門領域は、異分野融合についての学問論、大学論、および政策科学。南部陽一郎研究奨励賞、日本金属学会論文賞他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

54
大学院や若手研究者向けとはいいながら、実務的な場面でも役に立ちそうな気がします。問いの1や2などは、仕事をする上での自分の立ち位置を明確にして何を目的として業務を行うかを明確にしてくれています。私はここの部分だけでももう少し付け加えたりして業務の対応ということで、関係者に知らしめたいと思います。2015/09/19

壱萬弐仟縁

29
研究者としていい仕事を成すためには、村(専門性)を越えた多くの人に自分の研究を響かせ、巻き込む必要がある(16頁)。いい仕事の構成要素:学術的成果と社会的成果、芸術家的成果。研究には必ず他者という対象がある(57頁)。根本的な知の考え方:①知の実在性 主観と客観を分ける、②知の決定性 曖昧や偶然はなく、現象は必ず説明できる、③知の分析性 分解して解明し、要素を再構築すれば対象理解可能(110頁~)。大事なのは、科学が得るのは近似解や限界解という 宿命的自覚(傍点)を理解しているか否か。2015/07/29

kaizen@名古屋de朝活読書会

16
#説明歌 ライバルと目的論文至上主義科学盲信自分を鍛え2017/12/17

yori

6
★★★★☆ そうなんだけど、、、やはり目先の事でいっぱいで余裕ないし、(数を稼ぐための)論文を書かないという決断も難しい。実際。他の分野との融合研究は面白そう。2015/06/12

andaseizouki

5
科学研究を行うにあたって気をつけなければいけないこと、考えるべきことが書かれている。 研究者は、自らの思想を持つことが重要である。2015/05/22

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