ブルーバックス<br> ナノカーボンの科学―セレンディピティーから始まった大発見の物語

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ブルーバックス
ナノカーボンの科学―セレンディピティーから始まった大発見の物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062575669
  • NDC分類 435.6
  • Cコード C0243

内容説明

黒鉛ともダイヤモンドとも違うまったく新しい構造をもった炭素の新物質、フラーレン、カーボンナノチューブ、ナノピーポッド…。「ナノカーボン」と総称されるこれらの新物質は、異分野の研究者の交流のなかで、ある日、偶然に発見された。急進展する「ナノカーボン」研究と共に歩んできた著者が、思いがけない展開と興奮に満ちた大発見の裏側をつぶさに語る。

目次

星間分子と魔法数―思わぬ出会い
セレンディピティーによるフラーレンの発見
日本人によるC60の最初の着想
フラーレン多量合成法の発見
生涯の研究テーマ―10分間の飛び入り講演
日本にあったフラーレン合成の萌芽
フラーレン科学の進展
そうだ、金属原子を入れよう!
フラーレンでノーベル化学賞
カーボンナノチューブの発見は日本人
最もシンプルなカーボンナノチューブ
21世紀に飛躍するナノカーボン

著者等紹介

篠原久典[シノハラヒサノリ]
1953年、埼玉県生まれ。信州大学理学部卒。京都大学大学院理学研究科博士課程中退(理学博士)。分子科学研究所助手、三重大学工学部助教授を経て、名古屋大学大学院理学研究科教授、名古屋大学高等研究院教授(併任)。クラスターのレーザー分光学の研究を行っていたが、本書に詳しくあるように1990年9月を境に、フラーレン研究に転向した。その後、金属内包フラーレンやナノピーポッド(分子内包カーボンナノチューブ)の研究で世界のナノカーボン研究を牽引している。フラーレン・ナノチューブ学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美東

3
私が大学に入学したころ 、サッカーボール型縮合多環式芳香族炭化水素フラーレンが発見され仲間のあいだで話題になっていた。 そして私が会社に入社したころ、カーボンナノチューブが発見され話題をさらっていた。 その当時の私には、なにがそんなにすごいことなのか、さっぱり興味がわかなかった。 それらの発見によって展開するストーリーについて全く想像力が働かなかったからである。 実際その後、フラーレンの発見については、1996年ノーベル化学賞が授与されたわけだが、 そのエキサイティングな物語がこの本を読んでよくわかった。2007/10/30

よこ山

1
C60フラーレンの発見から大量生成そしてカーボンナノチューブまでの通史的な内容。これらのそれぞれの段階において日本人が意外と関わっていて驚いた。理系以外の人間でも読みやすい。2014/09/09

dpx400jp

1
名古屋大学で、ナノカーボン研究を牽引している著者が、ナノカーボンの発見について、世界中の研究者がどう辿ってきたか明らかにした本。 科学者達の成功や挫折を時系列で追いながら、話題のフラーレンについてわかりやすく解説した、素晴らしい本だと思います。 2010/01/17

しんのすけいしづか

1
ダスト(もしくはPAHs)模擬物質を実験室で再現しようとしてフラーレンが見つかったという話は初耳でした。2013/04/01

しょ~や

1
ナノカーボンに関わる発見の、セレンディピティに基づく展開が読んでいて非常に面白かったです。今後のナノカーボンに期待が高まります2013/03/02

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