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出版社内容情報
米山 正信[ヨネヤマ マサノブ]
著・文・その他
内容説明
化学ぎらいの原因を取り除く!!「モル」が全然わからない。授業が退屈で、つまらない。化学反応なんて、暗記するだけじゃないか…。そんな化学ぎらいに、最高の入門書。誰もがつまずくポイントを、対話形式でやさしく解説します。読むだけで、化学がおもしろくなる。
目次
1 化学式!この憎いやつめ
2 われわれは宇宙の、破片の上の破片なのだ
3 原子の国のイザナギ、イザナミ
4 反応式を手なずける
5 箱入り娘を嫁がせる法
6 いやな化学反応もパターンに分けてみると…
7 化学の難所“モル峠”
8 何のための難所越え
9 風船はなぜふくらんだか
著者等紹介
米山正信[ヨネヤママサノブ]
つまずきやすい化学の“難所”を平易明解に語れる人物として有名。わかりやすい解説で、多くのファンを持つ。1939年、浜松工高応用化学科卒。商工省燃料研究所、東大輻射線化学研究所を経て、静岡県立高校の教諭を長く務めた。2002年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
78
★★★★☆分かりやすい。ある評論家が池上さんを批判した時に言ったことは池上さんの分かりやすい説明はあれはダメだと言った。しかし、分かりやすいの何が悪いのだろうか?その評論家はこう思ってるのだろう。表現が簡単=内容が簡単だというあまりにも短絡的な思考に凝り固まってしまっているのだ。表現が難しいからと言って内容が難しいわけではない。むしろ、表現が難しいのは本人もきちんと理解ができていない場合が多いのだ。吉本隆明などその典型だろう。彼は自分の本で書いたことも口で説明できない場合が多かった。2016/10/07
ガクガク
22
高校時代最も嫌いだった化学のお勉強。今さらだが、最低限の基礎知識を獲得すべく再挑戦。読了後に「化学ぎらい」がなくなったかと言うと微妙だが、この本はとても解りやすかった。周期律表の意味と見方、化合物の結合の仕方(共有結合・イオン結合)、電子価、モルの意味と重要性など、1回で完全に理解できたわけではないが、入門編としては十分な役割を果たした。あと2冊ほど類書を読んでさらに「きらい」を克服しよう。2014/01/09
ふぇるけん
12
学生時代はあまり面白さがわからなかった化学だが、本書を読んで初めて化学の面白さがわかったような気がする。分子の表記の意味、酸化と還元、モルの話など、いろいろな具体例を交えながら丁寧に解説してくれているので、スッと頭に入ってくる。ちょっと文体は古いけど、化学を学ぼうとする高校生、そして化学を復習したい大人にもおすすめ。2016/10/05
まーみ
4
化学はむしろ好きだったけど、大学で諦め、いろいろと忘れてしまったので仕事にも関わるので読んでみた。内容は原子と原子の結びつき方、反応式、モル計算で終わっているので基礎の基礎だけではあるけれど、高校生のときよくわからなかったことが初めてわかった!共有結合とイオン結合の強さは何で違うのかとか、気体の体積がどんな物質でも一定な理由とか、それは理想気体での話だけど理想気体ってなんなんだとか…何で教科書にこういうこと書かないんだろう(書いてあったらどうしよう)。解説する兄と学ぶ妹、独特の会話にクスッとしました。2016/01/28
Waku_W
4
表紙は新装版で新しいですが、中は1985のままで例え話や登場人物の口調が実に古い、挿絵もわかりにくいです。ただ、化学についての内容は非常にわかりやすく、私のように何となく化学に興味を持った方にはそれなりに良いかと、といっても、やはり文面が、、、一度図書館等で確認することをお勧めします。2013/06/17