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内容説明
電気発見の歴史をたどりながら、電流、電圧、電界、磁界、磁束密度、静電容量…、そしてマクスウェルの方程式が見通しよく理解できる。電磁気学を学びたい人、学びはじめた人、しっかり原理を知りたい人の絶好の入門書。高校生から。
目次
第1部 エレキの謎を探る旅(平賀源内の挑戦;クーロンの秘密兵器;ファラデーの登場;もう一人の天才、アンペール;最後の壁、電磁誘導)
第2部 電磁気学の統合(マクスウェルの方程式;電子のベール;無限のバトンリレー;エレクトロニクスへ)
第3部 旅の終わりに
著者等紹介
竹内淳[タケウチアツシ]
1960年生まれ。1985年大阪大学基礎工学研究科博士前期課程修了。理学博士。富士通研究所研究員、マックスプランク固体研究所客員研究員などを経て、1997年より早稲田大学理工学部応用物理学科助教授。2002年より同教授。専門は半導体物理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
63
#説明歌 マクスウェル電場と磁場の関係だ連立偏微分方程式 p.s.電磁気の振舞を記述したのがマクスウェルの方程式です。 高校生が理解しておくと、その後世の中に出ても、 無線、ノイズなどよい面も課題も明確になります。 本書では、高校数学で分かる範囲内で解説しようとしている。 基本的に、マクスウェルの方程式は微分方程式になる。 個々の現象を、それぞれ定性的に説明してもよい。2011/06/17
mazda
17
マクスウェルの方程式については、目新しい説明は特になかったけど、有名な技術者たちの努力の足跡に触れることができたのはよかった。特に驚いたのは、マクスウェルが48歳で亡くなっていたことであった。そんな若さであれだけの偉業をなしとげたというのは、当然だけど並大抵ではなかったんだな、と思う。2013/07/03
まえぞう
14
再読。電気と磁気に関するいくつかの研究成果をまとめて一つの体系にしたのがマックスウェルですが、その必然的な結論として電磁波の存在と光が電磁波であることを見抜いたところに彼の功績があるのでしょう。高校レベルの数学で語れる内容が新書判一冊では限られるせいか、教訓じみたお話しが少し多いようです。2021/02/03
まえぞう
13
色んな科学者の発見を集大成した形の電磁波に関するマックスウェルの方程式はベクトル解析で表されますが、ここでは高校数学でわかるということで、スカラーで説明されます。少しもの足りませんが、何が考慮されて電磁波の方程式が構成されているかを理解するにはちょうど良いのかも知れません。2020/03/10
Kent Kaseda
12
良書。仕事上、電磁気学を学ぶ必要があるため、入門書の一つとして読んだ。本当は自分で手を動かして数式を追うべきなのだろうが、ひとまず字面だけを追った。科学史や哲学にも話題が及ぶので、純粋に読み物としても十分に楽しめる。タイトル通り、高校物理の延長で、マクスウェル方程式が意味するところを大雑把に掴めた。特に、マクスウェルがいかにして「電磁波とは直交する電場と磁場の振動が波として伝わること」という仮説に至ったのかを、理解できた点が良かった。次は、一つ一つの数式を吟味しつつ、再読したい。2018/09/12