ブルーバックス<br> 意識は科学で解き明かせるか―脳・意志・心に挑む物理学

ブルーバックス
意識は科学で解き明かせるか―脳・意志・心に挑む物理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 197,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062572859
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0240

内容説明

物質からできている脳に、なぜ「意志」が生じるのか?劇的な進歩をとげた近代科学に、立ちはだかる最後のハードプロブレム。人間は自らの脳で、この問題を解決することができるだろうか。21世紀の科学革命を予測する。

目次

第1章 「量子力学」が描く世界(近代科学の発展を振り返る;アインシュタインが口火を切った ほか)
第2章 「隠された秩序」は存在するのか(「量子力学の不思議」―波動の重ね合わせ;「量子力学」と哲学的世界 ほか)
第3章 意識と脳科学(脳科学の現在;記憶のメカニズム ほか)
第4章 科学は心を解明できるか(「ツイスター」とはなにか;ツイスターで世界は記述できたか? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k sato

22
2000年、脳科学者の茂木氏とエンジニアの天外氏による対談。人類最大の命題「心」。21世紀のパラダイムシフトとされる「心」「意識」「精神」について熱く議論している。意識の問題は、量子力学の解明によって明らかになるとする学説を紹介。これは、人間にはコンピュータやAIを凌駕する脳と意識のメカニズムがあるという立場なのだ。当時は仮説段階での議論であったが、2023年現在でも答えはない。茂木氏は、官能器官を通じて私達の心が感じることができる質感「クオリア」の概念から心の解明に切り込む。深奥な研究だ(;´Д`)2023/03/07

あっきー

20
⭐3 これまで読んだ量子論のとっ散らかった知識を整理するのに分かりやすいし脳科学も自分の興味にドンピシャだった、コペンハーゲン派解釈の哲学は目に見える物質的な宇宙は人間の意識(集合的無意識)が作り出していると説く仏教の唯職と同じ意味を持っている(天外)、茂木にはペンローズとクオリアがどう関わっているのかを詳しく説明してほしかったが20年前の本だからまだ分かっていないことも多かったのかなー、この本に最新情報が加わった続きを読んでみたい2021/03/29

kk

16
図書館本。意識の所在や心・物質の関係などについて、異色のエンジニアと気鋭の脳科学者が対談。量子力学の観測問題や実在主義・実証主義論争、ホログラフィー宇宙モデル、イデア論、ペンローズのツイスター論、さらにはクオリアなど、多岐にわたって議論が展開されていくなか、人の心とは何か、目に見えるものと見えないものの関係をどう考えるべきかといった根本的な問題に迫っていくもの。基本的にはとっつき易い内容ですが、ところどころkkには難しく感じるところも。こういうのが全部理解できるようになりたいと感じさせられました。2022/09/10

Kei

10
量子論や実証主義、実存主義、物理を全くやってない立場からすると、どういう対立をしているのかが本当にわからない。何回か繰り返して読もうと思う。2016/04/05

izw

4
自由意志がどのように発生するかを考えるのに、量子力学を持ち出す必要があるのだろうか、という疑問。脳の中で意識がどのように発生するのかは、ハードプロブレムであり、完全に分かるのはいつになるのだろう。脳はコンピュータにできないことができると主張しているペンローズの「皇帝の新しい心」は読んでみようと思った。2017/09/04

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