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内容説明
量子世界では、いくつもの状態が同時に重なり合う。遠く離れたもの同士が、“光よりも速く”情報をやりとりしているかのように振る舞う。常識に反するこれらの出来事は本当に起こるのか。シュレーディンガーやアインシュタインたちは、それに疑問を突きつけた。量子力学は、私たちの世界像を揺るがしたまま、その問いを未解決の「宿題」として残してきた。それが、いま実験技術の進歩によって検証されつつある。「私たちの世界そのものが重ね合わさっている」という仮説を量子コンピューターをつくって確かめようという動きもある。欧州で研究者を訪ね歩いて探った量子論のいま。
目次
第1部 量子コンピューターで試す多世界
第2部 実験で見えてきた量子世界
第3部 量子世界がつくる究極の暗号
第4部 半導体と量子力学との再会
第5部 量子力学の原点を訪ねて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma3kik
0
著者は量子力学の哲学的側面に興味があるようでそれはそれでいいのですが、それならばインタビューをもっと哲学よりの人選にした方がいいだろと。量子コンピュータやってる人間に「多世界解釈を信じますか?」とか聞くのはお門違いでしょうよ。量子コンピュータを扱った一般書は今も稀だし、インタビュー対象は超一流どころも居るだけにこの本は惜しい。全体的にちぐはぐな印象。 あと、「ヨーロッパの物理学は哲学的で、アメリカは実用的」みたいな偏見が随所に見られるのも気に入らない。クオリティペーパーの科学記者がこれでいいのか?2014/01/07
naoto
0
ヨーロッパで量子論の研究者など31人に取材したものを300ページあまりにまとめてある。ここに書いてない話もいっぱい出てたんだろうなぁ〜と思うと、もっと一人一人のインタビューをじっくり書いてほしかった。完全版を読みたい。2012/05/15