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量子力学が語る世界像―重なり合う複数の過去と未来

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062570121
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C0242

目次

第1章 原子の世界
第2章 量子力学の誕生
第3章 確率解釈と収縮
第4章 量子力学の多世界解釈
第5章 同時進行する複数の世界
第6章 干渉するミクロの世界・干渉しないマクロの世界
第7章 シュレディンガーの猫は死んだのか
第8章 分離分可能性と不確定性原理
第9章 「確率解釈」をみちびく
第10章 光の量子力学
第11章 宇宙から見た量子力学
第12章 多世界解釈の世界像

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

32
感想歌 多世界と言われて確率計算し粒子でしかない自分が見える2019/07/24

タキタカンセイ

6
量子論の「多世界解釈」についてわかりやすく解説した本。「シュレーディンガーの猫」は生きてる世界と死んでいる世界で別の宇宙として存在している、というとある種のトンデモ理論のように感じられるが、本書を読むと最も妥当な説のように感じられる。だいぶ前に読んだのだが大まかなところしか理解出来なかったので再読しました。物理学と哲学はきわめて近いものなのだなと改めて思いました。2023/03/26

fu

6
時々理解がついていかない箇所があったが、なんとか読了。 人間は一つの状態の中に存在しているのだから、人間が観測する限り共存する複数の世界を認識できない。一側面からしか見られない故に結果を断定できない事が、多世界解釈が認められにくい理由。 量子力学の本を何冊か読んでいるうちに理解できる部分も増えてきたので、数をこなすことにします。2014/03/29

デビっちん

5
多世界解釈は、量子力学をミクロの世界の理論として限定せず、日常生活から全宇宙のマクロの視点にまで広げて適用しようとする発送から生まれた。コペンハーゲン解釈の「波の収縮」ではなく、多くの世界が共存していても、何も不都合は起きないという主張。多世界解釈の前提として、世界全体を分離不可能なものとした考えがある。量子力学が表す現実全体を人間が意識できないため、マクロの世界に進むと複数の世界を人間が直感できないず、感覚的に拒否しやすい。よくわからなかったら、エポケーで受け入れてみる。2015/07/09

gilzer

3
★★★★★ 難解であるはずの量子力学を数式をほとんど使わずに初学者にも分かるように論理立てて説明している。しかし、元の理論が難しいため一度読んだだけでは十分に理解できなかった。多世界解釈は世界すべてをセットにして状態を考え、人間の意識もその例外ではない。時刻tに電子をAに観測する私とBに観測する私がいるが互いに接点は絶対にない。つまり、他の世界は観測不能であるから、この解釈は証明も反証も不可能であることなるように思える。このことは科学の論理としてどうなのかという疑問を持った。2015/07/09

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