内容説明
イエス・キリストの物語はよく知られています。『聖書』に関する評論などで著名な山本七平も「イエス伝」の執筆が望まれていましたが、生前に刊行することはかないませんでした。本書は、七平が雑誌・小冊子などに書き残したものの中から「生誕」「登場」「闘争」「最後の晩餐」「裁判」「十字架」「復活」など、イエスの生涯で重要なポイントをまとめています。大部分はキリスト教系学校の父母向きに書かれているために、七平はやさしい解説を試みています。
目次
第1章 イエスとの邂逅
第2章 イエスの生誕
第3章 イエスの登場
第4章 悪魔の揺曳
第5章 イエスの闘争
第6章 終末への宴
第7章 イエスの裁判
第8章 十字架
第9章 イエスの復活
著者等紹介
山本七平[ヤマモトシチヘイ]
1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高商部を卒業。召集され、砲兵少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。1958年、山本書店を設立し、ユダヤや聖書関係の出版物を刊行する。1970年、第2回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『日本人とユダヤ人』(イザヤ・ベンダサン)の訳者としてマスコミに登場し、評論・著述で活躍した。1981年、第29回菊池寛賞を受賞。1991年、膵臓がんで死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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