内容説明
田中角栄という天才的な風雲児が政権を去ったのが1974年11月、その後、ロッキード事件で手負いの身となりながらも勢威衰えず、世を去った。振り返ってみると、いまに至るも日本の政界に「死せる角栄」の体臭が色濃く染みついていることに気づく。細川護煕、羽田孜、橋本竜太郎、小渕恵三の4人は角栄直系の門下生であり、小泉首相の政治姿勢には「反角栄」を強く意識したところがある。つまり、角栄DNAを抜きにして、いまの政治と政治家は解剖できないのだ。
目次
田中角栄の功罪
数は力なり
政界再編ののろし
ポスト海部の永田町
湾岸危機の波紋
動乱のきざし
金丸の夢のあと
細川連立政権の誕生
著者等紹介
岩見隆夫[イワミタカオ]
1935年、旧満州・大連に生まれる。1958年、京都大学法学部を卒業後、毎日新聞社に入社。政治部副部長、サンデー毎日編集長、編集委員室長、編集局次長、編集局顧問などを経て、特別顧問となる。TBSテレビの「時事放談」の司会、テレビ朝日の「やじうまプラス」の出演、その他、雑誌の執筆、講演などで活躍中
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