内容説明
20世紀最大のスター、マリリン・モンロー。金髪、豊満な肢体、舌足らずな口調で全世界の男性の心をとらえ、「七年目の浮気」「お熱いのがお好き」など映画史上に残る名作に出演。しかし「おツムの弱いセックス・シンボル」としか扱われないこと、そして不幸な生い立ちからくる精神的な不安定さに終生苦しんだ。本書は謎に包まれた死を迎えるまでの数奇な生涯を豊富な資料と自由な発想で華麗に綴る。愛を学ぶ一冊。
目次
第1章 ナターシャ・ライテスの証言
第2章 ラルフ・グリーンスンの証言
第3章 フレッド・オタッシェの証言
第4章 ナナリー・ジョンスンの証言
第5章 ジョセフィン・ゴダード&ジム・ドゥアティの証言
第6章 ロバート・スラッツァーの証言
第7章 デボラ・グールドの証言
第8章 ウォルター・ウィンチェルの証言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
18
マリリンモンロー没後30年以上が絶ち、15歳の時に産んだ息子が母を知る人物をインタビューするという 出だしから悲しさ満載。フィクションですが家庭に恵まれず成功の裏で破滅に向かい、愛した男との子を何度も中絶させられたりと女としては悲惨過ぎる人生。母の元夫や自分の父親かも知れない人物と出会っていく場面は胸が痛い。▽図書館2016/04/06
やれやれ
1
フィクションとして見たが、どうしても重なる。実際にマリリンを演じていたことは皆から評価されていたが、それでも好きな女優である。こんな女優は二度と現れない。桐野夏生の進め方も上手い。 2017/01/21
mipoling
0
マリリンに実は息子が、という設定が秀逸。読み応えあり。
cocoon
0
母が図書館で借りていた。なかなか壮絶な人生を送られていたんですね…。何が本当で何が嘘かわからなくて混乱。2011/05/15
Wanibe
0
桐野さん原作と聞いて期待して読んだのだが・・・・・。顔のデッサンが崩れまくりで読むのが辛い。心理描写はできていないし、原作者が工夫したであろうミステリー部分もコマ割が下手で台無し。ちょっとがっかりです。2010/12/18