内容説明
「躍進するソニー」と「低迷する松下」―カルチャーの違いは両社の明暗を大きく分けた。創業家の呪縛に苦しめられ、改革が次々と頓挫する松下。一方、ソニーでは社内改革と異端児の大胆な登用で、新ビジネスを次々と成功させていた。2000年、両社ともにトップが交代し、舵取りは新しい世代に委ねられる。苦難が続く松下の企業経営、そして磐石のソニーを襲う「ソニー・ショック」。ソニーと松下の企業改革の行方を大幅加筆。生き残るのはどちらだ。
目次
第5章 世襲という名の負の遺産(「経営の神様」が犯した二つのミス;相容れない親子 ほか)
第6章 “異端”を活かす人使いの妙(幸之助の「任せる経営」;井植歳男の錐刺し事件 ほか)
第7章 二十一世紀を生き残るための経営戦略(「技術の松下」への大転換;新時代の研究体制作り ほか)
第8章 中村時代と安藤時代(中村改革「創生21計画」;「四十五歳以上の社員はいらない」 ほか)