内容説明
企業経営において最も肝要なのは「カルチャー(企業風土)」だ。カルチャーは企業を支配し、その生死を左右する。井深大・盛田昭夫の「ソニー・スピリット」は“技術のソニー”を育て、松下幸之助の「水道哲学」は“販売の松下”を作り上げた。両社のカルチャーは、アナログからデジタルに向かう時代の変化のなか、企業をいかに導いたか。何が成功し、どこで失敗したのか。国際企業ソニーと松下を徹底比較し、日本企業生存の条件を探る。
目次
第1章 創業者精神はどこへ行ったのか?(起業家・松下幸之助;「水道哲学」―大量生産・大量販売の思想 ほか)
第2章 「技術のソニー、販売の松下」の神話(「技術のソニー」の正体;「販売の松下」を支える忠誠心 ほか)
第3章 松下の驕り、ソニーの危機(量販店に勝つ「電気店」;商売は「価格競争」ではない ほか)
第4章 未完の山下革命と出井の再生革命(山下俊彦と出井伸之の必然性;幸之助と正治の確執 ほか)