内容説明
2兆円近い有利子負債、第2の“VHS対ベータ”を彷彿させる松下とのDVD規格争い、鳴り物入りで買収した映画会社は鳴かず飛ばず、社内を蝕む大企業病で「SONY」ブランドは地に落ちていた…。最悪の経営状況のなか、社長に就任した出井伸之は、いかにして企業革命を進めたか。社内の意識改革から経営戦略、組織変革に至るまで、あらゆる分野で「変化」の波を起こし、瀕死のソニーを甦らせた「出井」革命の原点に迫る。
目次
第1章 出井政権誕生の背景(DVDをめぐるふたつの規格;ソニーの苦い教訓 ほか)
第2章 「ソニー神話」の崩壊(ふたりの創業者;トランジスタと海外進出 ほか)
第3章 出井改革がめざすもの(ふたつのキーワード;“負の遺産”を整理する ほか)
第4章 二十一世紀のソニー(五十周年モデルのヒット;SPE再建 ほか)
第5章 「新しいソニー」への第一歩(執行役員制;グローバルスタンダードの流れ ほか)
著者等紹介
立石泰則[タテイシヤスノリ]
1950年、福岡県に生まれる。中央大学大学院法学研究科修士課程修了後、経済誌編集者、週刊誌記者等を経て、独立。ノンフィクション作家。第15回講談社ノンフィクション賞受賞の『覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年』など
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