内容説明
地球に帰還してきた女房に、宇宙でいちばん感動したことを聞かされて、夫は驚いてしまった。それはじつに意外な内容だった。そんなことを口にした宇宙飛行士は、誰一人いなかった。だが、“オレの女房だからこそ、そういうことに感動したんだ”と納得。宇宙を飛ぶ女房を地上から見守り続けた夫が綴る、驚きと感動の宇宙飛行体験記。
目次
第1章 秒速八キロメートルをめざして
第2章 ケーブルテレビ
第3章 キュウリとナス
第4章 ビハインドの意味
第5章 秘密回線
第6章 世界の女性宇宙飛行士たち
第7章 地球帰還
第8章 重力を感じる!
第9章 人生観は変わりましたか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
131
宇宙飛行士の訓練は完璧なので、訓練の時にやっていたことを宇宙でもすればいいとの仮説が、実際の女房の体験で、どう違うところがあったのか。出す予定のなかった本を書きたくなった根源は何。もう、君について行くという消極的な表現から「女房が宇宙を跳んだ」という積極的な表現に。自分主体から、女房主体に。夫婦関係ばかりでなく考え方も変わったかも。2014/09/24
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
25
『君について行こう』下巻のスペースシャトル打ち上げの場面からの続き、宇宙へ行った妻チアキちゃんの宇宙での生活、科学実験、無重力状態での人体の変化や、地球のマキオちゃんの心境(心配)、ケーブルTVのNASAセレクトで見守るチアキちゃんの姿、各国の女性宇宙飛行士に関する考察、地球帰還とその後の生活。努力家でパワフルでおおらかなチアキちゃん、本当に魅力的な人だと思う。尊敬します。2017/08/14
p1n0k0
3
この夫婦こそ私のロールモデルになると思う。三冊目だけど、マキオちゃんがどんどん好きになります。もちろん千秋ちゃんも。2012/12/24
ゆかっぴ
3
まったく知らない宇宙飛行士の世界がわかりやすくユーモラスに書かれていて興味深い。また、マキオちゃんとチアキちゃんの夫婦がとってもいい感じで気持ちのいい本です。2010/11/03
シャル
3
相変わらずの小物のような堂々ぶりで軽快に語られる、どこにもないけれど彼らの変わらない普通な日常。向井飛行士の語る無重力の後の重力が言われてみれば確かにその通りで、身体の影響だけでなく、生活の習慣そのものも無重力では変わるのだ。2010/01/08