内容説明
生物にとって「性」とは何か?学校では教わらない性の生物学を面白くマジメにわかりやすく講義。生物の大目標は次の世代を残すこと―その為に生物はあらゆる策略をめぐらし、真剣な闘いをくり広げる。ジャングルの中で働く人々を治療しながらヒト族の性のおかしさ、いい加減さを笑い、一方でムシたちの厳しい性と生を見つめる寄生虫博士の、生きることがとても楽しいことに思えてくる一冊。
目次
第1章 恋を邪魔する寄生虫(左右対称なアナタが好き;病は君から、学問に尿道なし ほか)
第2章 虫たちの真剣な「性」(虫たちの性の可愛さ;サナダ虫のセックス ほか)
第3章 心の「性」と身体の「性」(無菌とセックス;日本のセックス事情 ほか)
第4章 寄生虫たちの平和(虫たちの新たな宇宙;なぜ「エイズ」が誕生したか ほか)
第5章 今、「性」があぶない(「怠けた性」に対する処方箋;精子減少で地球はどうなる ほか)
著者等紹介
藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
1939年、中国・旧満州に生まれる。東京医科歯科大学医学部を卒業し、東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了。医学博士。金沢医科大学教授、長崎大学教授を経て、東京医科歯科大学大学院教授。専門は寄生虫学と熱帯医学。マラリア、フィラリア、成人T細胞白血病やエイズ関連の免疫研究、人畜共通伝染病の研究治療を続けている。その一方で自然の生態系からみた現代の人間社会のゆがみを鋭くとらえ、ユーモアのある名文でつづられた警告の書を出版し幅広く支持されている
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感想・レビュー
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TSUBASA
青葉麒麟
✿yoko✿
びっぐすとん
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