講談社+α文庫<br> 日本の敗因―歴史は勝つために学ぶ

講談社+α文庫
日本の敗因―歴史は勝つために学ぶ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 420p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062565219
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

内容説明

経済大国にのし上がり、ジャパン・アズ・ナンバーワンとおだてられた時代があった。しかしそれははかない栄華だった。経済戦争で敗け、未来の見えない袋小路に入っているのが現在の日本である。日清、日露戦争で勝った日本が第二次世界大戦で敗北。それとそっくりの状況がいま起こっているのだ。強かったはずの日本が敗けたのはなぜか―。敗因は、無能な秀才を中枢に置く腐朽官僚制にあり。ここにメスを入れることなくして、日本再生の道はない。

目次

第1章 「敗因」は腐朽官僚制にあり
第2章 真珠湾攻撃に始まった日本の「敗因」
第3章 ヴェンチャーであった「ゼロ戦」
第4章 勝てなかった日本のシステム
第5章 歴史に学ばなかった国の悲劇
第6章 戦後も脈々と続く「敗戦のシステム」
第7章 戦後日本経済に吹いた「神風」の正体
第8章 どうすれば勝ち残れるのか

著者等紹介

小室直樹[コムロナオキ]
1932年、東京都に生まれる。京都大学理学部を卒業後、大阪大学大学院経済学研究科を経て、フルブライト留学生となり、渡米。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学で、経済学、心理学、社会学、統計学を学ぶ。その後、東京大学大学院法学政治学研究科修了、法学博士
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感想・レビュー

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takeapple

12
歴史を何のために学ぶのかと言えば、小室先生の言うように現在に活かすためである。日本の歴史を学べば明治以後築き上げてきたものが水泡に気したのは第二次大戦で負けた事であったし、勝つチャンスと言うより戦争を避けるチャンスはたくさんあった。そして戦前からのダメな点はずっと現在まで引き継がれている。安倍晋三とその支持者、検察や公文書改竄、鳩山内閣時の外務官僚の背信などダメな日本の部分もその延長で考えるべきなんだろう。そういうことを社会科教育として身につけさせたいなあ。2020/07/07

popcorn

6
日本が第二次世界大戦、経済戦争で敗北した原因は、無能な秀才を中枢に置く腐朽官僚制であると述べられています。その害悪の例を1つ挙げます。開戦前夜飲み過ぎて入電文書の暗号解読を怠り対米宣戦布告を遅らせた外務官僚(このエピソードは『永遠の0』にも出てきます)は、何の処分もされず、戦後大いに出世し外務事務次官になりました。腐朽官僚制の下ではこのようなことが当たり前なのです。『永遠の0』などの戦争を題材にした作品を読んでもっと戦争について知りたいと思った人は是非この本を読みましょう。戦争理解がより深まると思います。2014/01/10

kiki

5
日本が負けた戦争から、勝利の秘訣を学ぶというもの。「勝者敗因を秘め、敗者勝因を蔵す。」というラチェット戦略を学べる書。小室直樹さんらしく、イフifの分析を使って、誤った戦略をどう変えれは勝利に導けたのか、興味深く語られています。2015/02/14

きちか

0
☆★★★★2009/12/09

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