講談社+α文庫<br> 歴史劇画 大宰相〈第7巻〉福田赳夫の復讐

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講談社+α文庫
歴史劇画 大宰相〈第7巻〉福田赳夫の復讐

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  • サイズ 文庫判/ページ数 535p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062563673
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0121

内容説明

昭和53年(1978)11月26日、党員による初の自民党総裁予備選挙が実施され、福田有利を覆すべく田中角栄は大平正芳と手を組んだ。総裁の座を射止めた大平は、しかし翌年の総選挙で敗北を喫す。厳しく退陣を迫る三木武夫、福田赳夫、中曽根康弘の反主流三派。総理・総裁分離論まで出て、自民党「40日抗争」に発展。事態収拾に努める党長老と大角との対立は激化し、大平は「鈍牛」のしたたかさで頑固に総理の座に居座りつづける。傑作戦後日本史第7弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

highig

11
( ^ω^)天の声にも変な声。総選挙敗北による三木退陣を受けて、後継総裁は福田赳夫に決まる。対中外交等で一定の成果を挙げ、再任を目指す福田であったが、そこに大平正芳が立ち向かう。福田有利の下馬評で総裁再任に自信のあった福田だが、そこには目白の闇将軍の影が・・・ 派閥政治の恩讐増し増しな本巻。復興という日本の一大事業に一定のカタがついたからなのか、国家国民不在の利己的党派的な争いが際立つ。権力という魔物に魅せられた男達がそれを手放すまいと足掻く姿は古今、洋の東西を問わず、見るに堪えない醜悪さに満ちている。2021/05/07

スプリント

11
福田赳夫も福田康夫も不運な総理というイメージがあります。派閥の長だったので人望も能力もあったと思いますが力を発揮できなかった印象です。2019/12/21

KJ

6
選挙は流した汗と絞り出した知恵の総量で勝敗が決まる。仕事の実績と世論の評判は当てになる様でならない。選挙で勝つ為に何をしたかが物を言う。大平を福田に勝たせたのは戦い方を知る田中の為せる業だ。一般消費税を打ち出して選挙に敗北した大平。主義主張は正しくとも勝たなければ意味が無いのが政治の現実。責任を取る事がトップの仕事と考えれば後の四十日抗争の勃発も必然と言える。節操も無く敵味方が目まぐるしく入れ替わる。権力を巡る怨念と執念が政治を動かす。政争を肯定する訳では無いが現在と比較して政治の持つ熱量は伝わって来る。2019/02/10

Hiroki Nishizumi

3
福田、大平の天下を取ってたゆえ苦悶の日々・・・2014/02/02

コリエル

2
首相退陣ということで久しぶりに止まっていたのを読んだ。消費税の提案による自民党の敗北や、尖閣問題の端緒となった中国船の侵略行為など、およそ40年以上前とは思えないような今と変わらぬ問題が積み上がり、それを横目に党利党略による主流派と反主流派の暗闘がある。気持ちが暗くなった。2020/08/29

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