内容説明
親の期待や喜びを、一身に受けて誕生してくる小さな命。しかし、その子どもが四肢や脳に重大な障害をもって生まれてきたら、人はどうするだろうか。刻々変化する赤ちゃんの生死の行方を見つめながら、親の哀しみと社会の無関心をありのままに綴った秀作。人間の真の幸福とは何か、社会のやさしさとは何かを、深く静かに考える感動のルポルタージュ。
目次
第1部 生命かがやく日のために(新生児室の闘い)
第2部 赤ちゃんの遺産(波紋;この子らを世の光に;わが胸の底に棲むファシズム;「福子」のいなくなった飽食社会;命は命たちに支えられて生きている;取材ノート)