出版社内容情報
川の流れを変え、新たな川を作る。戦国末期、江戸初頭、幕府に代わってとてつもなく大規模なプロジェクトに挑んだ「商人」がいた。戦国から江戸へ時代が移り変わる慶長年間、京都に「水運の父」と呼ばれた男がいた。豪商・角倉了以。
了以は金融業や海外貿易で得た莫大な資金を投じ、京の都をさらなる繁栄に導くため、大堰川や高瀬川を開削する大プロジェクトに挑む。
江戸幕府の命により、さらに大規模な富士川や天竜川にも手を広げることに。
偉大な了以を支えながらも、自らは書や文芸に親しむ生活に魅力を感じていた息子・与一。
角倉親子の挑戦の年月を描く、長編歴史時代小説。
第一章 五十知命
第二章 大堰川、春から夏
第三章 大堰川、夏から秋
第四章 富士川
第五章 天竜川
第六章 鴨川
第七章 高瀬川
第八章 六十耳順
岩井 三四二[イワイ ミヨジ]
著・文・その他
内容説明
豊臣から徳川へ時代が大きく動いていた慶長年間、京の商人・角倉了以は朱印船貿易で得た私財を投じ、富士川や高瀬川の開削に挑んだ。巨岩を砕き、川底を掘り、滝を消し、舟を上流に戻す道を開く。だが、とてつもなく大規模な事業は、自然と人両面からの困難に見舞われ続ける。
著者等紹介
岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。’96年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。’98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、’04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、’08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、’14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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