“世界史”の哲学 近世篇

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“世界史”の哲学 近世篇

  • 大澤 真幸【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 482p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062204538
  • NDC分類 102
  • Cコード C0010

出版社内容情報

遅れた封建ヨーロッパの中世末期になぜルネサンスと宗教改革が同時に進行し、近代を準備しえたのかを鮮やかに解き明かす画期的論考!遅れた封建ヨーロッパの中世末期になぜルネサンスと宗教革命という相反する運動が同時進行したのか。ラテン語で書かれた聖書を読めないカトリック信者のジレンマとはいかなるものか。科学革命のハイライトともいうべき「万有引力」は、合理的思考が忌避する遠隔作用ではないのか。西欧だけがなぜ近代へと飛躍しえたのかという謎が今、解き明かされる!

まえがき
第1章 包摂的な政治制度のアンチノミー
第2章 世界の中心へ、縁へ、海へ
第3章 聖地の受肉
第4章 宗教と世俗化のEPR相関
第5章 原テクストの転移
第6章 知性と経験
第7章 知性の不安
第8章 王は二つの身体をもつ
第9章 遠近法の二つの身体
第10章 世俗の神秘体
第11章 遠い祖国と短い時間
第12章 天使と税制
第13章 王朝、王冠、そして……威厳
第14章 王は死せり……王が生きんことを
第15章 〈聖所の前〉のタブロー
第16章 「蒐集家の部屋」をつきぬけて
第17章 表象の条件としての〈タブロー〉
第18章 狂気の理性
第19章 万有引力と最後の魔術師
第20章 ダミヤンの死/マラーの死
あとがき


大澤 真幸[オオサワ マサチ]
著・文・その他

内容説明

神に属する知性をもたぬ人間の不安が歴史を動かすという逆説。ルネサンスと宗教改革という正反対の運動がなぜ同時代に起きたのか。ラテン語で書かれた聖書を読めないカトリック信者のジレンマとは。科学革命のハイライト・万有引力は非合理な遠隔作用ではないのか。

目次

包摂的な政治制度のアンチノミー
世界の中心へ、縁へ、海へ
聖地の受肉
宗教と世俗化のEPR相関
原テクストの転移
知性と経験
知性の不安
王は二つの身体をもつ
遠近法の二つの身体
世俗の神秘体
遠い祖国と短い時間
天使と税制
王朝、王冠、そして…威厳
王は死せり…王が生きんことを
“聖所の前”のタブロー
「蒐集家の部屋」をつきぬけて
表象の条件としての“タブロー”
狂気の理性
万有引力と最後の魔術師
ダミヤンの死/マラーの死

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。思想誌『THINKING「0」』主宰。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

41
かなり迂遠な議論ですが、神か人かどっち付かずなキリスト教の揺らぐイメージの不安が起源となって近代性と資本主義が胎動したと要約できるのではないかと思います。反対に信仰が揺らぐことのないイスラム教はそんな不安もないため取り残されたと理解することが出来ます。抑圧したものの回帰、キリストの身体が王の身体に転移するなど精神分析的な考え方が散見されますが、この議論の大きな流れが同じ問題に回帰してくる、同じところをぐるぐる廻っている神経症(歴史)の治療のように、ある特異な見方の正常化のために時間を掛けているといわれそう2022/04/11

みのくま

8
本シリーズは、まず「西洋を理解する事が現代のグローバル社会を理解する事に繋がる」という前提がある。確かに政治、経済、文化芸術、生活習慣に至るまで、ぼくたちは西洋起源の文物に囲まれて生きている。だが、果たして無意識下における精神性までぼくたちは西洋起源に侵食されているのだろうか。ぼくは本シリーズを読み進め、古代から中世、近世とミステリのように西洋の謎を解いてきたわけだが、より一層この問いが深まった。本書の主張する通り、西洋起源とはすべてイエス・キリストの事であるならば、それは全く普遍性などないと断言しよう。2019/08/29

マウンテンゴリラ

2
歴史とは何か、西洋とは何か、東洋とは‥。このように問うこと自体、歴史家、哲学者ならぬ、一般の読書人には、そして日本人には苦手なことであるように思うが、それを更に、普遍的哲学にまで高めようとする、著者の意気込みと博覧強記振りは十分に感じられた。近世に至って、いよいよ西洋の躍進、侵略される側からすれば暴走と言えるかもしれないがー、が顕著になってくる。その社会背景として、西洋のみに特徴的な出来事として、大航海、宗教改革、ルネサンスとそれに伴う科学革命と言うのは、人口に膾炙されたことでもある。→(2)2021/01/16

MrO

1
古代篇から始まって、実に長い旅でした。最後の最後までつきまとうのは、キリストが神でありながら、身体をもって死んだというキリストの二重性。最後は、ニュートンの万有引力で終わる。また、古代篇から読み始めよっかな。2018/03/21

kuppy

0
シリーズ3冊目です。なぜ西洋諸国だけが大航海に乗り出すようになったのかとの問いから、資本主義、キリスト教の三位一体、王の二つの身体、宗教画の変遷などから論を展開。宗教画の前景から静物画が、後景から風景画が分離したというのは目から鱗であった。美術館での絵画を見る目も変わるかも。神であり、人であるキリストを形作っていった使徒たちが現代までの西洋優位を期せずして生み出したという壮大な仮説です。全シリーズ読んだら難解ではなるが世界史の深い理解につながると感じる。2018/01/04

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