出版社内容情報
東北からはるか北の海に繰り出し力強く生きた明治の男の覚悟と男気。著者ライフワーク「仙河海サーガ」の出発点にして最新作登場!明治三陸地震で2万人を超える犠牲者が出た19世紀末。三陸の仙河海港で沖買船の商売をしていた菅原甚兵衛は、富裕な魚問屋マルカネの社長と女郎屋の女将の子で、正妻の子である兄とはそりが合わず、鬱屈を粗暴な振る舞いに込めて暮らしていた。海上の事故で船を失った甚兵衛は、大きな借金を抱えつつ、北洋でのラッコ・オットセイ猟に賭けて出る。
東北からはるか北の海に繰り出し強く生きた甚兵衛の覚悟と男気。
東日本大震災を機に、震災をさまざまに描いて小説に昇華する著者ライフワーク「仙河海サーガ」の出発点にして最新作!
第一章 沖買船
第二章 禍根と災厄
第三章 ラッコ船
第四章 出資者たち
第五章 群棲地
第六章 義勇隊
第七章 若女将
第八章 機械船
第九章 再開そして再会
第十章 焦土の先
熊谷 達也[クマガイ タツヤ]
著・文・その他
内容説明
一攫千金を狙ってイチかバチかの勝負!明治29年、2万人を超える犠牲者を出す三陸大津波が発生した。沖買船の商売のため洋上にいて難を逃れた菅原甚兵衛は、港町・仙河海の富裕な魚問屋マルカネの社長と女郎屋の女将の子で、正妻の子である兄とはそりが合わず、鬱屈を粗暴な振る舞いに込めて暮らしていた。ある日、海上の事故で船を失った甚兵衛は、大きな借金を抱えつつ、北洋でのラッコ・オットセイ猟に賭けて出る。
著者等紹介
熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。中学校教諭、保険代理店業を経て、’97年「ウエンカムイの爪」で小説すばる新人賞を受賞。2000年には『漂泊の牙』で新田次郎文学賞を、’04年『邂逅の森』で山本周五郎賞に続き直木賞も受賞。同一作品で両賞同時受賞は史上初の快挙(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
ゆみねこ
のぶ
baba
百太