潮騒のアニマ―法医昆虫学捜査官

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062203081
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

伊豆諸島の一つの島で発見されたのは、ミイラ化した女性の死体。昆虫相をもとに赤堀が出した死亡推定日が、ミイラ化の常識を覆す!伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。

第一章 風の鳴る島
第二章 あの世とこの世がつながる場所
第三章 外来種からの警告
第四章 ゴシップと神話
第五章 赤いハートマーク


川瀬 七緒[カワセ ナナオ]
著・文・その他

内容説明

法医昆虫学者・赤堀は、遺体に「昆虫相」がないことに目を留めた。乱歩賞作家の大人気・警察ミステリーシリーズ最新作。

著者等紹介

川瀬七緒[カワセナナオ]
1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、2011年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

232
シリーズ5作目。伊豆諸島の神ノ出島で見つかった若い女性のミイラ化した死体。3ヶ月前の自殺との死亡推定に対し、食い違う赤堀先生のムシな見解は遥かに短くて…相変わらず独自の突飛な視点を楽しみ、最後とんでもない危機が訪れるのもお約束。ただ、ちょっと最終章80頁に詰め込み過ぎを感じた。今回の主役であるアリは元々持っていた怖さのイメージを助長させる感じ。それより一番ゾクっとしたのは吸虫管!島の伝承絡めていくのは川瀬作品お手の物。個人的にいけすかない人物が多かったのが残念…2017/03/19

utinopoti27

212
法医昆虫学シリーズ第5弾。解剖医により自殺と判断された女性のミイラ化した遺体をめぐり、『昆虫相』の少なさから、死因に疑問を抱く赤堀は、やがてある事実に突き当たり・・。今回の主な舞台は、伊豆諸島の小島。お馴染み岩楯警部補との凸凹コンビに加え、裏の主人公として、いつもの蛆虫に代わり、ある超危険生物が登場する。遺体はなぜミイラ化したのか、なぜ殺されたのか、それぞれ法医昆虫学と地道な捜査で個別に解明してゆき、最後に犯人に辿り着く。個性的なキャラたちの競演と、ミステリの基本を押さえたソツのない構成は今回も健在だ。2021/01/18

だんじろー

195
今回も期待通りの面白さ。うん。確かに面白いんだけど、赤堀先生がだんだんスーパーウーマン化していくのが心配。あんまり無理させないでくださいまし。謎解き部分はかなり強引。長編の割に登場人物が多くないので、消去法で考えると、まあこうなるのはある意味仕方ない気がするけれど、さり気なく伏線を忍ばせてくれてるといいなあ、と贅沢な希望。2016/11/20

ダイ@2019.11.2~一時休止

192
法医昆虫学捜査官その5。今回のメイン昆虫はアリ。今一番楽しみにしているシリーズの最新刊も赤堀先生の大活躍で楽しめました。2016/11/14

Makoto Yamamoto

166
法医昆虫捜査官シリーズ二冊目。 今回も面白く読ませてもらった。 赤堀准教授周りが見えなくなるのは賞金稼ぎシリーズの一花に通じるものあるような気がする。 今回はミイラ化した死体が伊豆諸島で発見されることから始まる。 日本でミイラ化するのは難しく、普通はウジが湧いて腐乱し白骨化する。 しかも、殆どウジが湧かずにミイラになった死体の状況から赤堀、岩楯コンビが活躍する。 気味悪い表現にも慣れてきたかも。。。 2020/09/18

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