ノスタルジー1972

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062202961
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1972。何かが終わり、すべてが始まった年。豪華執筆陣がノスタルジーとともに今に繋がる日本を描き出すクロニクルアンソロジー。1972。何かが終わり、すべてが始まった年。豪華執筆陣がノスタルジーとともに今に繋がる日本を描き出すクロニクルアンソロジー。

重松 清[シゲマツ キヨシ]
著・文・その他

中島 京子[ナカジマ キョウコ]
著・文・その他

堂場 瞬一[ドウバ シュンイチ]
著・文・その他

朝倉 かすみ[アサクラ カスミ]
著・文・その他

早見 和真[ハヤミ カズマサ]
著・文・その他

皆川 博子[ミナガワ ヒロコ]
著・文・その他

内容説明

あの頃の未来は、どんなだった?現在の根っこはここにある。近くて遠い、日本の原風景を描いた、豪華執筆陣による6つの物語。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

387
6人の作家によるアンソロジー。本書の成り立ちを想像してみると、最初に中島京子の「川端康成が死んだ日」があり、それに触発された講談社の編集者が作家たちを募って1972年を軸に小説集を作ったのだろう。1972年は特別な年ではないが、それでもいろんなことがあった。例えば沖縄返還を描いた早見和真、そして札幌オリンピックのジャンプに着目した朝倉かすみ、そしてパンダの初来日と、その年のベストセラー「恍惚の人」を巧みに組み合わせた重松清。堂場瞬一は殺人事件を、皆川博子はエッセイなので、これらはやや趣きを異にする。⇒2023/07/29

いつでも母さん

183
6人の作家の1972年。どれも良かった。中島京子にはドキドキした。重松節にはグッときたし、早見さんの沖縄もなんだかね・・ちょっと切なくなったよ。ごめんは私の驕りだろうか。皆川さんのも嗚呼、時代だったなぁ。ほんとどれも良かった。好きだった。懐かしい1972年。私は笠谷に夢中になっていた。「さあ、笠谷」あの実況までが蘇った。あれから44年。私は大人になっただろうか・・2016/12/05

hiro

142
札幌オリンピック、沖縄返還、日中国交正常化、横井正一さん生還、連合赤軍あさま山荘事件という、1972年(昭和47年)は戦後の大きな節目となった年だったということがわかるの出来事を織り込んだアンソロジー。母の失踪、現代の孫の安保法制反対運動と返還前後の沖縄での祖父母、外務省機密漏洩事件の直後、殺人事件を追う新聞記者、横井さん小野田さんのニュースをみる息子を戦争で亡くした祖母と上野動物園にやってきたパンダをみたい孫と、この本を読むと、あまり今まで意識したことがなかった1972年という年が鮮やかに見えてきた。2017/03/03

ゆみねこ

105
6人のベテラン作家さんによる、1972年。振り返ると本当に大きな出来事がたくさん。川端康成の自殺・札幌五輪・沖縄返還・横井庄一さん帰還・パンダ来日。重松清さんの「あの年の秋」が一番心に残りました。2017/02/24

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

97
82/100点 1972年という年をテーマに、6人の作家が描いたアンソロジー。あの時代の社会が持っていた熱量、そこに暮らしていた人々の息吹が感じられ、面白く読めました。あの頃の社会全体が、何もかもが混沌としていた時代だったんだなと改めて感じました。お目当ての重松さんの作品も良かったですが、返還前の沖縄を描いた早見さんの作品が気に入りました。2016/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11191899
  • ご注意事項