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私が失敗した理由は

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062201414
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

順風満帆な人生だったはずなのに、気付いたら……。 イヤミスの女王が放つ待望の新作は、失敗しない人生のための指南書?!順風満帆な人生を送っている――落合美緒はそう思っていた。都心のタワーマンションに住み、二歳下の旦那とは社内結婚、優雅な二人の生活。そんな時に、美緒は妊娠する。ところが不幸なことに流産してしまい、そがきっかけで体調を崩し、会社を辞めざるを得なくなる。今までは夫婦の収入で住めていたタワーマンションにももう住めない。東京近郊のT市に移り住んだ美緒夫婦。鬱々とした気分はいっこうに回復することもなかった。

そんなある日、美緒の気持ちがパート先の同僚ムラカミの話で一転する。人生、順風満帆だったころに感じていた「ときめき」が復活したのだ。

食欲も戻り、夕食のあと、どうしてもフレンチトーストを食べたくなった美緒は、食パンを買いにコンビニへ。そこで同じく同僚のイチハラに会う。イチハラはとんでもなくおかしな格好をしていたが、美緒は大して気にすることもなく、世間話をしてその日は帰ってしまう。

ところが後日、イチハラが大量殺人事件を起こした犯人だと取り沙汰され、事件を起こしたとされるの日時が、美緒が彼女と会ったその前の時間だったことが判明するのだ。

成功をもうすぐ手中に収めそうだったイチハラは、なぜ、わざわざ人生を失敗するような大事件を起こしてしまったのか。考えるうちに燃え上がるような「ときめき」を感じた美緒は、急に『私が失敗した理由は』という本を出す企画を思いつき、かつての恋人で編集者の土谷謙也に電話をする。

事件の真相は、そして美緒の企画はどうなるのか?!

真梨 幸子[マリ ユキコ]
著・文・その他

内容説明

落合美緒は、順風満帆な人生から一転、鬱々とした生活を送っていた。ある日、パート先の同僚のイチハラが、大量殺人事件を起こしたと聞く。彼女とコンビニで会った夜に事件を起こしたらしい。イチハラが言っていた言葉「…成功したかったら、失敗するなってこと。…」を思い出し、かつてないほどの興奮を感じた美緒はあることを思いつき、昔の恋人で編集者である土谷謙也に連絡を取るが―。失敗の種類は人それぞれ、結婚、家族、会社―様々な人間の失敗談から導き出される真理。美緒は一体何を思いついたのか、そして事件の真相は?

著者等紹介

真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。87年多摩芸術学園映画科(現・多摩美術大学映像演劇学科)卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

376
真梨幸子は、新作中心に読んでいる作家です。本作はイヤミスと言うよりも、自虐的な厭な小説という感じです。何処にでも不幸の種は転がっているし、何時の時代でも人の不幸は蜜の味なんでしょうネ!ドロミス『少女残虐史』を是非読んでみたいなぁ!本書は思いの外面白いですが、絶対ベストセラーにはならないと思います(笑)講談社は倒産しなくて良かったということでしょうか?2016/08/07

こうじ

321
⭐️⭐️⭐️3/5 良かった(*^_^*)これも登場人物が多いね〜^_^真梨さんぽいよ。また、イヤミスも健在だね。終わり方も気になる^_^;本人の真梨さんもでてきたり、孤虫症の本の事もあり、その本も気になる^_^2016/08/18

まちゃ

258
人間の嫌な面に焦点を当てているので登場人物は嫌な奴ばっかり。次から次に人が死んでいく。真梨さんならではのイヤミス、いやドロミスでした。勢いのある展開にグイグイ引き込まれて一気読みでした。楽しめました。2016/09/18

いつでも母さん

213
いや~疲れたわぁ。一人の女の登場からずーっと続くのよ、着地点がないのだこの本は・・色んな人に繋がっていくの。それも、いや~な感じで。それぞれの表と裏の顏が巧みに、狡猾にそして正直に描かれている(汗)そもそも、人生で成功とか失敗とかって・・人と比べたがるからだろうーそこから何かが生まれるものだろうか?『足るを知れ』よ!と言ってしまうとイヤミス的な作品は出来ないか(汗)それにしてもご本人の名前が出て来た時はちょいとビックリでしたね。真利作家、巧し!で読了した。2016/08/25

fwhd8325

194
自虐的要素も取り入れながら、面白く読みました。それにしても次々殺されてしまうから、ややこしいかと思いきや、登場人物が際立っているから、すんなりと進みました。問題の「孤虫症」も以前読んでいますが、真理さんらしい作品だったと記憶しています。2017/01/09

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