優しいライオン―やなせたかし先生からの贈り物

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062197519
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「アンパンマン」作者、詩人、「詩とメルヘン」編集長と活躍した、やなせたかしの知られざる「愛と献身」の人生を愛弟子が描く感動作「アンパンマン」の作者であり、「手のひらを太陽に」の作詞などを手掛けた詩人であり、『やさしいライオン』などの絵本作家として広く知られるやなせたかし氏はまた、伝説の雑誌『詩とメルヘン』を創刊し編集長として30年間にわたり活躍した。
やなせ氏自ら表紙絵を描き、詩と本文を書き、投稿されてくる詩と絵を選考して寸評を書き、と情熱を惜しみなく注いで新しい才能を育てた「詩とメルヘン」は、まったく新しい詩の雑誌として創刊後たちまち熱狂的に受け入れられた。その15周年記念号には「君はなんのために生まれたか……ぼくは『詩とメルヘン』を編集するためにこの世に生まれました。これがぼくの仕事です。」という、やなせ氏のメッセージが記されている。
『詩とメルヘン』そして『アンパンマン』に込められた、やなせ氏の想いとは何だったのか?
数々のスターを輩出した『詩とメルヘン』の「卒業生」である小手鞠るい氏は、少女時代にやなせたかし氏の詩と出会い、『詩とメルヘン』に投稿し、励ましと指導をうけながら詩人、小説家となった。その著者が”先生との45年間”を振り返り、やなせたかし氏の「愛と献身」の人生を、恩師の名作詩の数々とともに綴る感動作。

【内容】

プロローグ── やなせ先生ありがとう

第一章 あこがれよ なかよくしよう----裏町ぐらしの下積み時代

第二章 さびしいひとをなぐさめたい----「詩とメルヘン」の創刊

第三章 死んでもひとをよろこばせたい-----絵本『やさしいライオン』

第四章 愛がなければ生きられない----アンパンマンの奇跡の始まり

第五章 しあわせよ カタツムリにのって----アンパンマンワールドの魅力

第六章 戦場にも花は咲いていた----『おとうとものがたり』

第七章 今日はすぐに思い出になる-----最愛の人、暢さんの死

第八章 書いては消し、消しては書く----「いい子いい子」

第九章 かわりのメダカはいないんだ----なにが君のしあわせ

第十章 夢の中にも夢はある----『詩とメルヘン』の三十年と幻の生前葬

あとがきにかえて----この人生が好き

プロローグ──やなせ先生、ありがとう
第一章 あこがれよ なかよくしよう──裏町ぐらしの下積み時代
第二章 さびしいひとをなぐさめたい──「詩とメルヘン」の創刊
第三章 死んでもひとをよろこばせたい──絵本『やさしいライオン』
第四章 愛がなければ生きられない──アンパンマンの奇跡の始まり
第五章 しあわせよ カタツムリにのって──アンパンマンワールドの魅力
第六章 戦場にも花は咲いていた──『おとうとものがたり』
第七章 今日はすぐに思い出になる──最愛の人、暢さんの死
第八章 書いては消し、消しては書く──「いい子いい子」
第九章 かわりのメダカはいないんだ──なにが君のしあわせ
第十章 夢の中にも夢はある──「詩とメルヘン」の三十年と幻の生前葬
あとがきにかえて──この人生が好き
参考文献など
付録


小手鞠 るい[コデマリ ルイ]
著・文・その他

やなせ たかし[ヤナセ タカシ]
イラスト

内容説明

詩人、漫画家、絵本作家、そして「詩とメルヘン」編集長と多彩な顔をもったやなせたかし。45年来の愛弟子だった著者が、師の業績と素顔の魅力を伝える感動作。

目次

第1章 あこがれよ なかよくしよう―裏町ぐらしの下積み時代
第2章 さびしいひとをなぐさめたい―「詩とメルヘン」の創刊
第3章 死んでもひとをよろこばせたい―絵本『やさしいライオン』
第4章 愛がなければ生きられない―アンパンマンの奇跡の始まり
第5章 しあわせよ カタツムリにのって―アンパンマンワールドの魅力
第6章 戦場にも花は咲いていた―『おとうとものがたり』
第7章 今日はすぐに思い出になる―最愛の人、暢さんの死
第8章 書いては消し、消しては書く―「いい子いい子」
第9章 かわりのメダカはいないんだ―なにが君のしあわせ
第10章 夢の中にも夢はある―「詩とメルヘン」の三十年と幻の生前葬

著者等紹介

小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ikutan

61
あのアンパンマンの作者であるやなせたかし氏のもう一つの顔が、30年間『詩とメルヘン』の編集長をされたこと。この雑誌と共に歩み、作家となられた作者が、やなせさんの詩と共にその日々を振り返ったエッセイ。やなせさんの人柄は、今までにも知る機会があったが、今回も、至る所にその懐の深さが表れていて感銘を受けました。そして、平易な言葉で綴られたやなせさんの詩は、どれも心にすっと入ってきて、じんわり響く。選び抜かれた言葉は、時にユーモアもあり、優しくて、温かい。恩師として慕う作者の熱い思いも伝わってきます。オススメ。2015/11/12

ぶんこ

54
著者の本をたくさん読んでいて、毎回「あとがき」「解説」は必ず読んでいるのに、著者とやなせさんが親しいとは知りませんでした。小手鞠さんのやなせさんへの気持ちが溢れていて、私までやなせさんに興味津々となりました。「やさしいライオン」も読みたいし、アンパンマンの飢えた人へのあったかい気持ちに感動し、やなせさんの作品を残らず読みたい気持ちでいっぱいになりました。小手鞠さんのやなせ愛が乗り移ってしまったのかな。小手鞠さんの恋愛体質にも少し驚きました。面白かったです。2018/11/02

anne@灯れ松明の火

34
返却棚で。新着棚でも気になっていたが、積読が多過ぎて諦めた。しばらくして、再会できたので、今度こそと借りてきた。やなせさん自身の伝記的な作品は何冊か読んだので、引用されている言葉は記憶にあるものも多かった。でも、やなせさんの洞察力や温かさ、人一倍の努力など、改めて知ることができて、良かった。そして、やなせさんの人生と同時に、小手鞠さんの半生も知り、彼女の作品にも興味が湧いてきた。2016/01/25

紅香@新刊購入まで積読消化あと5冊⭐︎

32
東日本大震災を意識していたわけでもなく、この殺伐とした世界に少し疲れ、やなせさんのパワーに触れたかった…それだけだったのに。私の無意識は確信していたかのよう。あの時、ラジオから流れた曲は『アンパンマンマーチ』だった。。『死んでも人をよろこばせたい』『絶対に揺るがない正義とは弱者を助けること』当時、現役を引退しようとしていたやなせさんの息を吹き返えしたものは小さな子供たちの歌声でした。小手鞠るいさんとやなせさんにこんなにも濃い交流があったこと、人となり、数々の詩を知ることができました。永遠のヒーローです。2021/03/13

fwhd8325

24
。3.11の時、上杉隆さんが子供たちのためにラジオで流したアンパンマンのテーマソングは、一瞬で、その雰囲気を変えてしまう力を見せつけた。これは、やなせさんに見いだされた詩人川滝かおりさんこと小手鞠るいさんの壮大なラブレターである。その思いは優しく、強い。まるでやなせさんが作り上げてきた世界そのもののように感じる。こうして、私は簡単に優しいなんて表現を使ってしまったが、その言葉の本質を少しだけわかったような気になったからなのかもしれない。2015/12/01

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