日本精神史〈上〉

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日本精神史〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062194617
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

縄文時代の巨大建造物から江戸末期の『東海道四谷怪談』まで、日本の思想と文化を「精神」の歴史として一望のもとにとらえた快著!長くヨーロッパの文化と思想を研究対象としてきた著者は、ここ20年ほど、日本の文化と思想の研究にとりくみ、その流れを歴史的に追跡してきました。その成果がついに一書にまとまったのが、本書です。題して、『日本精神史』。
「精神」とはなにか。
ヘーゲル研究者としてスタートした著者は言う。「あえて定義づければ、人間が自然とともに生き、社会のなかに生きていく、その生きる力と生きるすがたが精神だ」。
テキストとして残された思想はもとより、土器や銅鐸、仏像、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化を渉猟し、縄文時代から江戸時代の終わりまでを、一望のもとに描く、まさに畢生の大作です。
ただし、著者は、難解であることを潔しとしません。ヘーゲルのわかりやすい翻訳で脚光をあびたように、あくまでも流麗な文体で、明解に描いていきます。
思想も絵画も仏像も、ひとしく日本の精神の歴史としてとらえ、あらためて、日本とはなにかを問いかける清新な傑作と言えます。

第一章 三内丸山の巨大建造物
第二章 火炎土器と土偶
第三章 銅鐸
第四章 古墳
第五章 仏教の受容
第六章 『古事記』
第七章 写経
第八章 『万葉集』
第九章 阿修羅像と鑑真和上像
第十章 最澄と空海と『日本霊異記』
第十一章 『古今和歌集』と『伊勢物語』
第十二章 浄土思想の形成
第十三章 『枕草子』と『源氏物語』
第十四章 『今昔物語』と絵巻物
第十五章 東大寺の焼失と再建
第十六章 運慶の新しい造形意識
第十七章 法然と親鸞
第十八章 『正法眼蔵』


長谷川 宏[ハセガワ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

三内丸山遺跡から四谷怪談まで、一気呵成の2000枚超。ヘーゲルの清新な翻訳から20年余、著者畢生の大作、ついになる!日本の美術・思想・文学を人々の精神の歴史として流麗な文体で描ききった比類なき傑作!!銅鐸に弥生人の共同性を、仏教の受容に霊信仰と仏像崇拝を見、『古事記』『万葉集』から『正法眼蔵』まで。

目次

三内丸山遺跡―巨大さに向かう共同意識
火炎土器と土偶―土にこめられた美と祈り
銅鐸―弥生人の共同性
古墳―国王の威信
仏教の受容―霊信仰と仏像崇拝
『古事記』―その文学性と思想性
写経―漢字の形と意味の崇拝
『万葉集』―多様な主題、多様な表現
阿修羅像と鑑真和上像―天平彫刻二体
最澄と空海と『日本霊異記』―求道と霊験
『古今和歌集』と『伊勢物語』―雅びの世界
浄土思想の形成―仏を念じて極楽に往生する
『枕草子』と『源氏物語』―平安朝文学の表現意識
『今昔物語集』と絵巻物―庶民の世界へのまなざし
東大寺の焼亡と再建―乱世を生きぬく行動力
仏師・運慶―その新しい造形意識
法然と親鸞―万人救済の論理
『正法眼蔵』―存在の輝き

著者等紹介

長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。大学闘争に参加後アカデミズムを離れ、学習塾を開くかたわら、在野の哲学者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

18
1年以上かかって読了。奥が深く、この感想ではとても書き切れませんが拙い感想を書き記します。著者の狙いは「政治や社会の動きとは異なるリズム、異なるテンポをもって持続し変化していく人びとの意志と心情と観念の歴史をとらえること」としています。その狙いは当たっていると思います。一つあげると、法然が「興福寺奏状」の理路整然たる考えを退け『普通の人びとのもとで生きるものにしたいという痛切な思い』のもとに無理で奇っ怪な論をあえて展開するあたりの論。これが日本精神に与えた影響の深さを考えると、これぞ日本精神と思いました。2017/11/22

mittsko

9
『古事記』以前への個人的興味から手に取った。とても面白かった。本業のヘーゲル研究では毀誉褒貶のある「在野の哲学者」長谷川宏氏による、日本列島の「人びとの意志と心情と観念の歴史」、すなわち「日本精神史」(「精神」の定義は上巻「まえがき」にある)。上下巻合わせて千頁超えという、驚くべき大著! 上巻は、三内丸山遺跡から『正法眼蔵』まで、先史から古代末/中世初期のなかから、数十の文物・文献が時代順に18の章で考究される。さすがの眼力と筆致。「日本精神」にとってとくに「美意識」が決定的だ、という著者の発見も力強い2018/07/25

mustache

4
500ページに達するすごい本!思想史ではなく、精神史とはなんぞや?精神とは人間が自然とともに生き、社会の中で生きる、その生きる力と生きるすがたと筆者は定義して、その変化のさまを有形無形のモノ(文物・文献)の鑑賞を通じて見出そうとする。上巻は縄文時代から鎌倉時代まで、三内丸山遺跡、仏教の受容、古事記や万葉集、源氏物語、最澄と空海、仏師運慶、東大寺、今昔物語と絵巻物、法然・親鸞・道元などが扱われる。粘着質の、長めの文章が生み出すリズムが時に少し煩わしく、時に心地よい。仏教の変容に関する諸章が特に興味深かった。2016/02/11

里のフクロウ

3
精神とは「人間が自然とそして社会に生きていくその生きる力と生きる姿」であるとして、古代の三内丸山遺跡から平安の正法眼蔵までの18編に亘り、日本人が残した時代を代表する多彩な創造作品を紐解いてそこに精神を見出そうとするその取り組みは壮大であり圧倒される。上巻を前に、日本人の自然観もしくは社会に対する態度に脈々と流れる精神なるものを想像したが、作品が生み出される時代の特性を浮き彫りとしており、その意味では個別の解説という感じを持ってしまった。多分読みが浅いのかもしれない。下巻を楽しみにしたい。2017/07/21

フィ

2
日本の古代から江戸時代まで、我が国の根底に流れる精神について、各時代の主要トピックごとに、その論が展開されている。上巻だけで500ページにも及ぶ大部でかなり読み応えがあったが一気に読み上げた。トピックにより、持論が乗って疾走感がある章と解説主体に留る抑制の章と差があったが…参考文献・史料は特に明示されていなかったが、興味を持って一気に日本史に入って行く本の1つとして良い本である思われた。順次、参考文献・史料を参照しつつ理解を深めて行きながら。2016/07/03

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