秘恋 日野富子異聞

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秘恋 日野富子異聞

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062192941
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

悪女伝説で名高い日野富子は、一生秘した恋心と、命を懸けた夢を抱いていた。夫である足利将軍との愛憎とは!──傑作歴史小説。

悪女伝説で名高い日野富子は、一生秘した恋心と、命を懸けた夢を抱いていた。夫である足利将軍との愛憎とは!──傑作歴史小説。

内容説明

幼き日の接吻の想い出、狂おしき恋情の罪、幕府再興の夢。将軍の妻、怒涛の生涯!後世「悪女」と呼ばれた富子、愛の真実―感動の歴史長編。

著者等紹介

鳥越碧[トリゴエミドリ]
1944年、福岡県北九州市生まれ。同志社女子大学英文科卒業。商社勤務ののち、90年、尾形光琳の生涯を描いた『雁金屋草紙』で第一回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

18
金の亡者呼ばわりされた日野富子。そうまでして蓄財したその訳は夫である将軍よりもこの国の事を考えていたためだった、という説に基づいて書かれたもの。幼馴染のように育った部下と思いあっていながら最後まで想いを伝えられなかったという純な所もあるように描いている。2015/04/12

マサキ@灯れ松明の火

13
室町時代の末期…八代将軍・義政の妻・日野富子。彼女は…本当に「悪女」だったのか?敵味方が、すぐにも入れ替わる時代…真実は見えない。この作品は、「秘めた恋心」を焦点にして、富子と幼馴染みの下級武士である喬之介を中心に描かれています。「悪女」ではなく…「己が欲望に素直に生きすぎた女」としての日野富子となっていますね。「真の恋心」だけは…「秘めたまま」ですが…本当に「秘めたまま」かしら?所々で、喬之介にぶつけていたような?2015/10/21

ゆき

13
有名な悪女の日野富子。京都を焼きまくった応仁の乱と富子。一番時代が変わる時期に悪女ひとり。しかし、この本では身分が違うために想いを通わせる事が出来なかった喬之介との恋物語が描かれています。夫との間に5人の子をもうけ、政を掌握しても全然心は満たされなかった。という内容ですが・・。なんせ、悪女って知ってるからバイアスかかりすぎて・・自業自得じゃ?という気持ちでいっぱいになってしまった。ああ・・・・。2015/04/13

Totchang

5
室町時代に対する知識がないので、本書の意味するところを正しく読み取れなかったかもしれません。ストーリーとして「秘められた恋心」に焦点を定めているので、時代背景を描き切っていない感じがしました。富子が周囲から疎まれる背景をもう少し書き込んでほしい気がします。いずれにしても、女性の立場に立った小説というジャンルをひた走りしている作家さんですが、今後の著作にも期待したいと思います。2015/05/01

鳩羽

4
生きる喜びに満ちた輝くような少女だった富子が、人に騙されたり、幕府の立て直しという大きな夢を使命として追いかけ始めてから、金の力を手放せなくなっていく人生の終盤まで。何度も金で買えない人の心の部分に立ち止まりながらも、富子にとって一日一日を悔いなく生きるということはそういうことであったのだろうと納得するしかない。身分違いの、一生明かすことがなかった恋は、献身と八つ当たりのような我儘で露わにされるが、それほど恋に焦点があっているわけでもなかった。2015/01/13

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