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変愛小説集 日本作家編

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062190657
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

岸本佐知子による人気アンソロジーの日本版が誕生! 豪華執筆陣が時に幻想的に、時にグロテスクに描く〈変てこりんな愛〉の物語

今最も注目される翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳した英米文学アンソロジー『変愛小説集』『変愛小説集2』は新聞各紙、多数の雑誌で大絶賛され、翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなりました。
そしてついに、その『変愛小説集』待望の日本版が登場いたします。
「変愛は純愛。そういう目であらためて見まわしてみると、海外の作品のみならず、日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の12人の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。

形見 川上弘美
韋駄天どこまでも 多和田葉子
藁の夫 本谷有希子
トリプル 村田沙耶香
ほくろ毛 吉田知子
逆毛のトメ 深堀 骨
天使たちの野合 木下古栗
カウンターイルミネーション 安藤桃子
梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘
男鹿 小池昌代
クエルボ 星野智幸
ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子

【著者紹介】
1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒。洋酒メーカー宣伝部勤務を経て翻訳家に。
訳書にニコルソン・ベイカー『中二階』『フェルマータ』、スティーブン・ミルハウザー『エドウイン・マルハウス』、リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』、(以上、白水社)、ジョン・アーヴィング『サーカスの息子』、(新潮社)ジュディ・バドニッツ『空中スキップ』(マガジンハウス)など多数。エッセイ集『ねにもつタイプ』(ちくま文庫)で、2007年度講談社エッセイ賞を受賞。

内容説明

『変愛小説集』待望の日本作家編が誕生!豪華執筆陣による奇妙で純粋で狂おしい愛、12編。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

400
翻訳篇の成功に味をしめて、こちらは国内篇。既出の短篇を編んだアンソロジーではなく、各作家にオリジナルを依頼。編者の岸本佐知子(翻訳家)の実力か、「群像」の御威光か12篇が集められた。巻頭はいつもながら飄々としたスタイルで「うそばなし」を語る川上弘美。そして掉尾を飾るのは実力派の津島佑子。深堀骨、木下古栗、安藤桃子は名前さえ知らなかった作家。安藤を除く2人はいささか品位に欠けるか。他は1人を例外に概ね粒ぞろい。ただし「変愛」というよりは、奇妙な味わいの小説群といった趣きだ。2022/03/04

おしゃべりメガネ

186
過去に読了した数あるアンソロジーの中でも、最も手強く、異色な作品でした。計12名の名だたる作家さん達が個性豊かに書き綴る恋愛ならぬ'変愛'をテーマにした内容です。変わった愛でもあり偏った愛(偏愛)でもあるのかなと。正直、中には読解や解釈がかなり難解な作品もあり、読みごたえは十分過ぎるほどありました。中でもやっぱり村田沙耶香さんはキレっぷりが見事で、らしさが十分に表れていました。初読みの深堀さんで、その世界観はかなり特殊な未体験ゾーンで、インパクトは絶大でしたね。かなりキテレツな'変愛'世界観をぜひどうぞ。2017/10/08

ちょろんこ*勉強のため休止中

181
”変な愛”なんてないのだ。愛をとりまくシチュエーションや、その対象が変わっているだけだ。愛そのものだけみたら、平等・純粋なものだと思う。読後に痛感した。奇妙な味系好きな人にはハマる感じの本だ。また極端にぶっとんだ短編が多かった。中には愛が出てこないので不思議に思っていたら、後書きに「編者の作者の対する愛がある...」と、まさにこれぞ変愛じゃないかと感心したものもあった。深堀骨さんの「逆毛のトメ」がエログロで、文章のタッチも劇画調で気に入った。新しい世界が広がった。アンソロジーはこういうとこがいいな。2014/10/24

風眠

72
「変」な「愛」、変愛をテーマに、岸本佐知子女史が選んだ作家陣が書き下ろした小説たち。私も好きな作家さんばかりでうれしい。そして、深堀骨、木下古栗、安藤桃子は、知らなかった作家で、こんなに素敵な物語を書かれる方々に出逢えたことにも感謝。岸本女史の前口上にもあるように、愛を通して異界に行く、あるいは異界の向こうに愛が待っている小説集。さまざまな愛の形があって病的でグロテスクだけれど、一周回ってこれも愛、みたいな?愛に忠実で、貪欲で、純粋で、だからどこか変態なのね、とか妙に納得している私も変態なのか!?とかね。2014/11/14

らむり

57
本谷さん、村田さん目当てで「"恋"愛小説集」を借りたつもりでしたが、借りてびっくり「"変"愛小説集」でした。。「愛」があるかどうかは別にして、クセのある濃厚なお話が多かったと思います。面白かったです。2014/11/04

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