出版社内容情報
岸本佐知子による人気アンソロジーの日本版が誕生! 豪華執筆陣が時に幻想的に、時にグロテスクに描く〈変てこりんな愛〉の物語
今最も注目される翻訳家、岸本佐知子氏が「変な愛」を描いた小説ばかりを集め訳した英米文学アンソロジー『変愛小説集』『変愛小説集2』は新聞各紙、多数の雑誌で大絶賛され、翻訳アンソロジーとしては異例の人気シリーズとなりました。
そしてついに、その『変愛小説集』待望の日本版が登場いたします。
「変愛は純愛。そういう目であらためて見まわしてみると、海外の作品のみならず、日本の作品にも、すばらしい変愛小説がたくさんあることに気がつき」、「ここ日本こそが世界のヘンアイの首都であると思え」たという岸本氏が選んだ、現代の12人の恋愛小説の名手による、変てこだったりグロテスクだったり極端だったりする、究極に純度の高い愛のアンソロジー。
形見 川上弘美
韋駄天どこまでも 多和田葉子
藁の夫 本谷有希子
トリプル 村田沙耶香
ほくろ毛 吉田知子
逆毛のトメ 深堀 骨
天使たちの野合 木下古栗
カウンターイルミネーション 安藤桃子
梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる 吉田篤弘
男鹿 小池昌代
クエルボ 星野智幸
ニューヨーク、ニューヨーク 津島佑子
【著者紹介】
1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒。洋酒メーカー宣伝部勤務を経て翻訳家に。
訳書にニコルソン・ベイカー『中二階』『フェルマータ』、スティーブン・ミルハウザー『エドウイン・マルハウス』、リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』、(以上、白水社)、ジョン・アーヴィング『サーカスの息子』、(新潮社)ジュディ・バドニッツ『空中スキップ』(マガジンハウス)など多数。エッセイ集『ねにもつタイプ』(ちくま文庫)で、2007年度講談社エッセイ賞を受賞。
内容説明
『変愛小説集』待望の日本作家編が誕生!豪華執筆陣による奇妙で純粋で狂おしい愛、12編。
感想・レビュー
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