「生命力」の行方―変わりゆく世界と分人主義

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「生命力」の行方―変わりゆく世界と分人主義

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  • サイズ B6判/ページ数 396p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062190633
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

社会を動かす「生命力」は、どこへ向かうのか?今、自分らしく幸福に生きるとはどういうことか?未来を考えるためのエッセイ&対談集今、何が起こっているのか? 私たちはこれからどこへ向かうのか?
複雑化する現代社会で「生きづらさ」を抱える人々に、新しい人間観「分人主義」を提示して大きな反響を集めた作家・平野啓一郎。本書は著者が、同時代の政治経済社会から文学・アート・エンタテインメントまで、多様な現実の事象と向き合って生まれた思考の軌跡としての評論・エッセイ、および各ジャンルの第一人者との対話をあわせて収録する、7年ぶりのエッセイ&対談集です。いわば平野自身による「分人主義」実践篇として、様々な場面で、様々な視点で、様々な智者と共に「今」を考え、未来へのヒントを提供する、待望の一冊。

【エッセイ】=アバター、AKB、キャプテン翼、「英霊」、震災、監視社会、グローバリズム、格差、携帯メール、電子書籍、スノーデン情報、パリのラーメン、熟年離婚、ジャレド・ダイアモンド、マイケル・ジャクソン、ファスト・ファッション、ゴミ御殿、森村泰昌、森山大道、深澤直人、横尾忠則、三島由紀夫、田中慎弥…ほか

【対談者】=大澤真幸(社会学者)、亀山郁夫(ロシア文学者)、高橋源一郎(作家)、田中裕介(英文学者)、中島岳志(政治学者)、古井由吉(作家)、三浦雅士(文芸評論家)、森達也(作家・映画監督)

目次
1 社会の生命力
2 アート&エンタテインメントの生命力
3 文学の生命力
【対談者】 大澤真幸(社会学者)、亀山郁夫(ロシア文学者)、高橋源一郎(作家)、田中裕介(英文学者)、中島岳志(政治学者)、古井由吉(作家)、三浦雅士(文芸評論家)、森達也(作家・映画監督)。


平野 啓一郎[ヒラノ ケイイチロウ]
著・文・その他

内容説明

今、自分らしく幸福に生きるとはどういうことか?分人主義・実践篇!平野啓一郎エッセイ&対談集。社会・メディアから文学・アート・エンタテインメントまで、多様化する現実と向きあい、各界の第一人者に挑んだ思考の冒険!

目次

1 社会の生命力(話題化される性質;顔文字考;すべてが「不滅の小説」 ほか)
2 アート&エンタテインメントの生命力(大空家のロベルトさん;ベストセラーと感染爆発;「アバター」はどっちの「エージェント」? ほか)
3 文学の生命力(フィクションの倫理;天才の仕事―大江健三郎「不意の唖」;個体、存在、「身理」―古井由吉「水/櫛の火」 ほか)

著者等紹介

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年、愛知県生まれ。北九州市で育つ。京都大学法学部卒業。98年、「日蝕」でデビュー。同作が第一二〇回芥川賞を受賞する。2009年、『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、『ドーン』で第一九回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。現代文学の旗手として活躍するとともに、美術、音楽、時事問題など幅広い分野で積極的に発言し、近年は新しい人間観「分人主義」を提唱して注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

torami

26
対談・エッセイ集。 印象的だったのは、森達也さんとの対談と、高橋源一郎さんとの対談。 前者では死刑制度についての納得感のある整理がされていて参考になった。 後者は『決壊』出版直後ということで、同書を軸に話が進んだ。『決壊』で私がひっかかりを感じた部分についていくつかのコメントがあり、読み返すときの指針にしようと思った。2019/02/14

スプーン

25
これも評論集なのでつまみ読み。いやー良くここまで書けるよなー。2019/01/13

14
【分人主義で、生きていく】自分をアイデンティティ、あるいは「裏表」で考えられるから辛くなり、自殺行為に走ってしまう。「本当の自分なんてものを中心に据えないで、複数の人格を持っていることがいいことなんだと、肯定的に評価するようにする」(P.71)▼決定のために知識は必要だが、知識は決断してくれない▼ドストエフスキーの悪は、「何を信じるか」を読者に問う▼クジラを好み、ゴジラを排除する社会で。2019/03/01

yumiha

13
『日蝕』の読みにくさに閉口して、なかなか他の作品を読む気にならなかったが、本書は、雑誌などの評論や対談をまとめたもので、まだ読み易かった。平野啓一郎氏が文学者として、現代をどう見ているのか、そして今だからこそ何を書こうとしてきたのか、とても真摯に考えておられることを感じた。私が一番触発されたのは、高橋源一郎氏との対談。ついポストモダンなどの現在の状況に左右されがちな高橋氏に対し、まだ若い平野氏が、だからこそアナログ的なものが大事なのではないか?と発言されていた。『決壊』『ドーン』など読んでみたいと思った。2014/12/25

ヨクト

13
平野啓一郎さんのエッセイ&対談集。テーマは社会・アート・文学についてと幅広い。それにちょいと小難しい。平野さんの「分人主義」については大変感銘を受け、関わる小説や新書の類は読んでいる。本書では思っていたよりも、この「分人主義」について言及されていなかったのは個人的に少し残念だが、平野さんの見えている世界がわかる気がした。2014/09/26

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