二度寝とは、遠くにありて想うもの

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062190541
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

すぐ知らない人に話しかけられるという自称「気安い顔」の庶民派、芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日々のエッセイ第二弾。大人気エッセイ、『やりたいことは二度寝だけ』がパワーアップしてかえってきた!
もっと笑えて泣ける、日常エッセイ集第二弾!
布団に感謝して話しかけたり、落ち込んだら編み物に没頭してみたり、「女子会」「いい歳」「打明け話」など、“言葉”について考えたり、「一人ごはん」や「無縁死」について考察したり……どこにいてもすぐ知らない人に道をきかれるという自称「気安い顔」の庶民派、芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日々のエッセイ集第二弾。


1 となりの乗客の生活

2 現代のことばについて考える

3 溺れる乗客は藁をもつかむ

4 素人展覧会(第一期)

5 ソチとブラジル、その鑑賞と苦悩

津村 記久子[ツムラ キクコ]
著・文・その他

内容説明

布団に感謝して話しかけたり、編み物で怒りを解消したり、「女子会」「いい年」「一人ごはん」「無縁死」といった言葉について考察したり…あの大人気エッセイがパワーアップしてかえってきた!もっと笑えて泣けて唸らせられる、唯一無二の脱力エッセイ第二弾。

目次

1 となりの乗客の生活(布団への限りない敬愛;でこ毛 ほか)
2 現代のことばについて考える(ああでもないこうでもないは良くない?;女の人による「女子」の使い道 ほか)
3 溺れる乗客は藁をもつかむ(お菓子の行列の足元;正しい死に方なんて誰も知らない ほか)
4 素人展覧会(第一期)(岡倉天心のフィギュアが欲しい;うつわスパルタ教室 ほか)
5 ソチとブラジル、その鑑賞と苦悩(ソチ五輪感想;澱まない世界 ほか)

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年生まれ。大阪府出身。大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年「マンイーター」(単行本化にあたり『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で第30回野間文芸新人賞、2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で第28回織田作之助賞を受賞。2013年「給水塔と亀」で第39回川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かなっぺ

140
初読み作家さん。エッセイは、どうしても、私の好きな北大路公子さんと比べてしまい、北大路さんは笑いありありだが全体的に飾らない素直な随筆が並んでいるけれど、暗いと感じた。▼喘息と読書という話では著者は小児喘息を患い発作が辛い時は寝ていなければならなかった事が辛く、こっそり読書をしていたそうな!私の場合は大人になってからの喘息だけど、発作が続き辛い時は、微熱が出て読書は全くできません。特に小説、物語などは頭に全く入りません。私とは共感だけが全てではないのですが、共感出来ない面が多々ありました。 なんだか暗い。2017/09/30

修一朗

137
前作に比べて断然面白くなって,読む方はうれしいし,短編一つかけそうな位のネタを惜しげもなく(惜しいと思っているかもしれないけれど)エッセイにつぎ込んでいるような文章があったりで贅沢気分だ。第三章なんて特にそう。目の付け所もその解釈も脱力系な安心感。でもパワハラな人を絶対に認めないというスタンスは揺るぎないね。博物館/美術館のコーナーはフツー過ぎたのでサラッとななめ読み。今回も二度寝のお話は無しでした。2016/06/05

なゆ

104
津村さんの小説ももちろんだが、津村さんという人物もまた、とてもとても〝味わい深い〟と思うのである。いい具合に力が抜けた感じで、読んでて気持ちがゆるゆるほぐれてくる。でも時々鋭い文章がはさまってるんだよな。『幸せになれないということ』の中の「いじめをすることから脱せない人は…」に続く文章とか。私も気になって番組見てしまったクチなので、「無縁死」についての章は興味深く共感&ツッコミしつつ、ビビリ隊あったら入るべきかと考えていたり。勝手に語り合ったような気分で読み終わった。二度寝シリーズ第3弾が待ち遠しい~☆2015/07/16

里季

89
久々の津村節。冒頭、お布団をこよなく崇拝するところに激しく同感し、「おお、同志よ!」と叫んでしまった。一部私の知らない趣味の範疇のところ以外は、楽しく読ませていただきました。前作のエッセイ「やりたいことは二度寝だけ」よりもサクサクリズム良く読める、というより、内容が深くなってる気がしました。2015/06/04

美登利

77
津村さんエッセイ集第2段。彼女の小説は何て言うか、私はあまり経験したことのない部分があるわりには、妙に真に迫って共感することがあるので、新作が出ればやはり読んでしまう。ご自分が体験されたことを含めて書かれたものなんだなと、前作のエッセイ集で知り、その作品とのギャップに驚きとても面白かったので、これは!と期待をし過ぎたのかな。色々な随筆を集めてあるので時系列が章ごとに戻ったりします。兼業作家だった津村さんが会社員を辞めたことをこのエッセイで知りました。美術展巡りの章は脱力してない真面目な一面が見られます。2015/04/30

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