背乗り(ハイノリ)―警視庁公安部外事二課(ソトニ)

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062190398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

仲間、上司、政治家、官僚、財界人。俺は誰も信じない。走り出す、公安警察“最後の狂犬”。本物のスパイハンター絶賛のデビュー作!背乗り【ハイノリ】とは、諜報員や犯罪組織の構成員が、行方不明者などの戸籍を乗っ取って、その人になりすますこと――。

知られざる日本の闇、公安捜査の内実に迫る、衝撃作!

日本警察に巣食う中国のスパイ”潜入者”(モグラ)の罠にかかり、公安警察を追われた元エース・筒見慶太郎。組織の論理で切り捨てられ、家族さえ失い、失意のうちに左遷され、いまは在NY日本国総領事館の警備対策官として抜け殻のような生活を送っていた。

だが、国連総会での演説のため訪米した外務大臣・黒崎倫太郎の毒殺未遂事件が発生。筒見をハメた中国諜報員の影が事件の周囲にちらつく。同じ頃、日本ではかつての上司で“影の公安部長”と呼ばれた男が変死する。

外務大臣を狙った美女の正体は。公安警察が組織をあげて隠そうとするスキャンダル“ゼロ号ファイル”の中身とは。そして、日本の中枢に潜り込んだ、名前も戸籍もニセモノの人物とは誰か――。

仲間も権威も信じない捜査至上主義者、公安警察“最後の狂犬”が再び走り出す。

「読んで背筋が凍った。日本警察のなかには、こんな潜入者(モグラ)がいるのかもしれない」(公安捜査官)
「我々が一緒に仕事をしたいのは、こういう捜査官(オフィサー)だ。日本にはこういう優秀な捜査官も実在する」(FBI捜査官)

本物の各国スパイハンターからも異例の賛辞を受けた注目作、登場!

竹内 明[タケウチ メイ]
著・文・その他

内容説明

警察組織に紛れ込んだ「潜入者」の罠にかかり、公安を追われた元エース。組織に裏切られ、切り捨てられた男は、それでも飢えた猟犬のように捜査に執念を燃やす。仲間が仲間を疑い、尾行・監禁し、罠にさえ陥れる苛烈な公安捜査。ニセモノは、誰だ―。

著者等紹介

竹内明[タケウチメイ]
1969年生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身。慶應義塾大学法学部卒業後、1991年にTBS入社。社会部、ニューヨーク特派員、政治部などを経て、ニュース番組「Nスタ」キャスターなどを務めながら、国際諜報戦や外交問題に関する取材を続けている。公安警察や検察を取材したノンフィクション作品として、2009年『ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日』、2010年『時効捜査 警察庁長官狙撃事件の深層』(ともに講談社)を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lara

88
舞台はニューヨーク、登場人物は、日本国▪外務大臣、さらにその警備のSPたちで、物語は始まる。日本と海外を行ったり、来たり。警察官僚、警察官中心の、中でも公安警察の内部を暴く。その日本の警察機構に入り込んだ、中国人スパイがいた。話は盛り上がり、読み進めていくが、最後になり、その登場人物が多く更に複雑さ、関連性説明の下手さで、ちょっとげんなり。折角の面白そうな題材なのに、残念。2021/08/11

Tsuyoshi

64
日本警察に巣食う中国のスパイ”潜入者”(モグラ)の罠にかかり、公安警察を追われNYに駐在中だった元エースの筒見。NYで起きた外務大臣の毒殺未遂事件とかつての上司の変死事件にモグラの存在を感じた筒見が仲間たちと隠密捜査に乗り出す話。最期に一気に伏線回収で大筋は分かったものの、自分には複雑すぎて読みづらかったなぁ。多少予備知識があればもっと楽しめたのかもしれない。2018/02/20

coco

31
公安を追われた主人公が公安絡みの事件に挑んでいく警察小説。時系列や人間関係が途中こんがらがりそうになったけど、テンポ良く展開していくので、あっという間に引き込まれ、面白い読書時間でした。ずっと緊張感が漂っていて、フィクションだけど現実味があり怖い。ゾッとする。2015/04/20

ヱビス

21
中国スパイを追い詰め過ぎて警視庁公安部外事第二課を追われ、在ニューヨーク日本国総領事館の警備対策官として左遷された筒見慶太郎。外務大臣の毒殺未遂事件や元上司の公安部長の変死と、彼の行くところいつも事件だらけ。背乗り(非合法機関員が諜報対象くにの市民を装うために、身寄りのない人物の戸籍を乗っ取る手口)が今回の事件のポイント。であるけれど、事件や背景が複雑な上に、さらに登場人物が多すぎるので頭に入り切らない。そのおかげで筒見のスパイハンターぶりが陰ってしまったような…もったいない。2023/03/31

ren5000

21
あらすじは読メに書いてある通りなんですが、それぞれの描写と人物像が弱い分なんか疾走感にかけるというか読み進めにくかったです。面白い内容だったのでもう少し書き込んで欲しかった。惜しい作品でした。2015/02/02

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