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図書館の魔女 烏の伝言

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  • サイズ B6判/ページ数 658p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062188692
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『裏切るのは――人間だけだ』しかし、言葉は必ず伝わる――超弩級ファンタジーふたたび。霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。陰謀渦巻く当地で追われた一行は、山を下った先にある港町を目指していた。
剛力集団の中には、鳥飼のエゴンがいた。顔に大きな傷を持つエゴンは言葉をうまく使えないが、鳥たちとは、障害なく意思疎通がとれているようだ。そんな彼の様子を興味深く見ていたのは、他ならぬユシャッバだった――。

高田 大介[タカダ ダイスケ]
著・文・その他

内容説明

大反響を呼んだメフィスト賞受賞作『図書館の魔女』に続くファンタジー巨編!囚われた姫君を助け出す―陰謀に荒む港町を山の民と兵士と、みなしごたちが駆け抜ける。

著者等紹介

高田大介[タカダダイスケ]
1968年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早大、東京芸大などで講師を務めたのち渡仏。『図書館の魔女』(上・下 講談社)で第45回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だんちゃん

170
【再読】何度読んでも世界観に浸れて良い。この『烏の伝言』から読むと、前作で読むのを断念した人は読みやすいのかもしれない。初見では、前作よりも読みやすく、1冊なのでテンポ良くストーリーが進む。中心は図書館ではなく、ニザマの宰相ミツクビが姿を隠した後のニザマでの混乱から始まり、うーん、肩透かしだな。と思ったら、途中からマツリカを始め、図書館の面々が登場し、思わずニヤリ。来た来た感で盛り上がる。読後感はスッキリして爽快だ。続きが待ち遠しい。2017/03/26

のらのこねこ

148
ファンタジーの続編は大概が最初の感動より薄れるものですがこのシリーズは別格です。なるほど考えれば前作は巻頭の地域概略図の3国しか出ておらず他国が同時系列で如何に相関しているのか知りたい所でしたがこのアプローチは見事です。後の続編も他国の話で点と点を繋げ全ての国が出揃った時に十全なる物語となるのでしょうか。想像するだけで楽しくなってきます。最後の烏からの伝言は秀逸です!上巻でやたらと素馨(ジャスミン)推しすると思ったらこういう事だったのか~確かにマツリカだわ。完全にやられましたwww2015/04/02

Aki

139
「図書館の魔女」の続編というか外伝とでもいった物語。活劇あり謎解きありそして意思疎通についてのうんちくが豊穣な言葉で綴られて目を逸らすことが出来ず。通底に織りなす社会的に弱き者の矜持と弱者に対する愛情が感じられる。洒落たラストも含め本作も至福の読書体験となった。映画化したい。2015/09/13

ちはや@灯れ松明の火

135
大国からの嵐に揺らぐ港湾都市が覆い隠すは、迷路の如き運河網と欺瞞で塗り固めた背信の貌。寄る辺なき貴賓の姫を護る近衛隊、荷役と案内を請け負った剛力衆、地下水路に身を寄せ合う幼い鼠たち、一時の同行で交えた縁が狡猾に仕組まれた罠に絡めとられ堅く結びつく。人は嘘を吐き、伝言は心を惑わす。奔る水の迷路、燻る猜疑の炎、誰を信じるか、何の為の覚悟か。土や炭に黒く塗れても穢されぬ誇り、同じ言語を交わせずとも伝わる真意、欲を煽る黄金では購えぬ絆。山と海とを繋ぐ風が、異なる地に生きる仲間の息災と再会を祈る言葉を運んでいく。 2015/05/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

130
図書館の魔女その2。ニザマ勢の脱出がメイン。これはこれで楽しめましたが、マツリカ出てくるのほんの少しだしキリヒトなんて名前しかでてこないじゃん。次作あるならマツリカメインでお願いします。2017/08/07

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