僕の光輝く世界

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062188463
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

僕の目は見えない。だけど、真実は視えるんだ。推理をしない想像力探偵登場!青春エンタメミステリー!!

とある事件で視力を失った少年・光輝。彼は、聴覚・触覚・嗅覚情報などをもとに脳が作り出すイメージにより、目が見えていなくとも、本人にはまるで視覚があるように感じられる形質を獲得する。それは、アントン症候群と呼ばれる、極めて珍しい症例だった。
 そんな、光輝の前に訪れる奇妙な謎――消失する少女、突如変貌する世界、そして幽霊殺人事件……。彼は自らの想像力を駆使し、事件に立ち向かう。
謎を解き、恋をし、少年は成長する。傑作青春ミステリー、ここに誕生!

【著者紹介】
SF作家。ゲームデザイナー。1956年京都生まれ。1987年、ゲーム創作集団「グループSNE」の一員となり、作家およびゲームデザイナーとしてデビュー。現在はSNEから独立。と学会会長。
 代表作に『神は沈黙せず』『アイの物語』『詩羽のいる街』(角川書店)、『ラプラスの魔』『パラケルススの魔剣』『サイバーナイト』『ギャラクシー・トリッパー美葉』『妖魔夜行』(角川スニーカー文庫)、『サーラの冒険』(富士見ファンタジア文庫)、『時の果てのフェブラリー』(徳間デュアル文庫)、『MM9』シリーズ(東京創元社)、『トワイライト・テールズ』(角川書店)、『夏葉と宇宙へ三週間』(岩崎書店)、『名被害者・一条(仮名)の事件簿』(講談社ノベルス)などがある。

内容説明

とある事件で視力を失った少年・光輝。彼は、聴覚・触覚・嗅覚情報などをもとに脳が創り出すイメージにより、目が見えていなくとも、本人にはまるで視覚があるように感じられる形質を獲得する。それは、アントン症候群と呼ばれる、極めて珍しい症例だった。そんな、光輝の前に訪れる奇妙な謎。―消失する少女、突如変貌する世界、そして幽霊殺人事件…。彼は自らの想像力を駆使し、事件に立ち向かう。謎を解き、恋をし、少年は成長する。傑作青春ミステリー、ここに誕生!

著者等紹介

山本弘[ヤマモトヒロシ]
1956年生まれ。1988年、『ラプラスの魔』(角川スニーカー文庫)でデビュー。2011年、『去年はいい年になるだろう』(PHP研究所)で第42回星雲賞日本長編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BlueBerry

60
SF小説はあまり売れないと」愚痴まで本文で書かれているのでちょっと笑ってしまいました。そんなSF作家さんの推理小説ですね。やはりSF作家さんだけあって設定は興味深いし色々工夫されて頑張っている感じがよく現れていると思いました。若干空回りしている部分、設定が活かしきれていない部分もあったかと思いますがそれなりに纏まっていたと思います。序盤◎中盤○ラスト○2014/05/10

さっとる◎

36
障害、イジメ、両親の不和、弱い者に対して抱く優越感、後ろめたい思いはしたくないけど面倒なものは背負いこみたくないという自分勝手さ。負のものをこれでもかと詰め込みながらも、人間はそれだけじゃない、様々ひっくるめて、肯定はしなくても立ち向かう。その目線に希望をもらう。光り輝く世界は、ちゃんと広がる。それが見えるかどうかは自分次第だ。2017/08/13

だんたろう

35
ミステリではあるが、アントン症候群という病気があってこその内容で、社会派小説なのかとも思った。前半はまさしく社会派で、人間関係やイジメを描いている。後半は一転して謎解きだが、工夫がないというかあっさりしすぎている。こんな病気の存在を知っただけでも、読んだ意味があるという作品。2015/01/20

イーダ

34
後頭葉に障害があるのに視覚に異常が無いってどういう事?と思いながら読んでいたらなるほど。アントン症候群というのは、絵の無い小説には相性の良い題材かもしれませんね。一人称の主人公の視線から描かれる世界は読者を混乱させると共に新鮮な世界観を生み出しています。ミステリーとしても面白い。夕ちゃんの見た目も主人公の視点のみでしか紹介されず、本人の「美少女じゃないですよ」という事でしか連想するしかないのですが、作中の彼女は、とてもかわいらしく見えます。2015/08/02

美羽と花雲のハナシ

34
装丁の女の子が凄く可愛い。もしや、作者が甘々の青春小説を書いたのか。半信半疑のまま読み進めると、予想通りこれはただの青春小説ではない。SFだよ。アントン症候群。それは失明した人が罹ってしまう稀いなる症状。目以外の聴覚、嗅覚、触覚、味覚の情報を基に脳が勝手に映像を創り上げる。主人公は自分の脳に騙されている。設定が斬新過ぎる。でも、面白い。いや、待て、ミステリ要素も入っているぞ。ここに、脳の中の無意識に頼って謎解きをするNew名探偵の登場だ。その脳が見せてくれたのは、間違いだらけの、けれど光り輝く世界だった。2014/06/07

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