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ヒッグス―宇宙の最果ての粒子

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  • サイズ A5判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062186070
  • NDC分類 429.6
  • Cコード C0098

出版社内容情報

今年のノーベル物理学賞の最有力テーマとされる「ヒッグス粒子の発見」について、現場での発見やデータをもとに詳しく解説する本。ヒッグス粒子、それは
宇宙・生命の存在の謎を解き明かす
「巨大なパズル」の最後の1ピース

「フィナンャル・タイムズ ベストブックス2012」にも輝いた
世界でもっとも広く読まれる「ヒッグス粒子」の科学書

2012年7月に、ついに発見されたヒッグス粒子。「質量の起源」と
呼ばれるのはなぜか、対称性を自発的に破るとはどういうことか、
1周27キロメートルもある巨大な加速器を使って、史上最高のエネ
ルギーで粒子を繰り返し衝突させる必要があるのはなぜかなど、本
書ではヒッグス粒子の物理について、その実験と理論の両面を平易
な言葉で詳しく解説する。

「ヒッグスは、われわれの日常世界を構成している普通の物質が非常に深いレベルでどのように振る舞うかを明らかにするというパズルの、最後のピースなのだ。」
「標準模型が記述する複雑で多様な粒子は、もしヒッグスがなければ、互いにほとんど同じに見える特徴のない粒子に集まりに過ぎなかった。特に、すべてのフェルミオンは質量ゼロになっていただろう。その結果、原子は生まれず、化学反応もなく、われわれが知っているような生命もなかった。ヒッグス粒子は本当の意味で、宇宙に生命を吹き込んでいるのである。神の粒子などという大それた呼称に値する粒子があるとすれば、それはヒッグス以外にはありえない。」(本書より)

エピローグ
第1章 素粒子を探求する理由
第2章 敬神に次ぐ
第3章 原子と素粒子
第4章 加速器の発展
第5章 史上最大の装置
第6章 粒子をぶつけて何が分かるか?
第7章 波の中の粒子
第8章 壊れた鏡に映してみた世界
第9章 割れんばかりの拍手と喝采
第10章 世界を駆け巡る
第11章 ノーベル賞の夢
第12章 この地平線を越えて
第13章 守る価値のある社会を作る
付録1 質量とスピン
付録2 標準模型の粒子
付録3 粒子とその相互作用


ショーン・キャロル[ショーン キャロル]
著・文・その他

谷本 真幸[タニモト マサユキ]
翻訳

内容説明

ヒッグス粒子、それは宇宙・生命の存在の謎を解き明かす「巨大なパズル」の最後の1ピース。フィナンシャル・タイムズの「ベストブックスオブ2012」にも輝いた、世界でもっとも広く読まれる「ヒッグス粒子」の科学者。

目次

素粒子を探求する理由
敬神に次ぐ
原子と素粒子
加速器の発展
史上最大の装置
粒子をぶつけて何が分かるか?
波の中の粒子
壊れた鏡に映して見た世界
割れんばかりの拍手と喝采
世界を駆け巡る
ノーベル賞の夢
この地平線を越えて
守る価値のある社会を作る

著者等紹介

キャロル,ショーン[キャロル,ショーン] [Carroll,Sean]
カリフォルニア工科大学の理論物理学者。専門は宇宙論。主なテーマは、暗黒物質、暗黒エネルギー、修正重力理論、位相欠陥、余剰次元、対称性の破れなど。科学の内容を一般の人に分かりやすく伝えることのできる希有な才能を持つ物理学者の一人としても知られ、物理学者によって書かれている世界で最も人気があるブログCosmic Varianceの共同執筆者の一人でもある

谷本真幸[タニモトマサユキ]
1969年生まれ。東京工業大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

8
ヒッグス粒子以外の素粒子の動きをゆっくりにして形成を促し素粒子に秩序を持たせる。ライブ会場に有名人が入って来ると目には見えない社会的秩序で人々が集まる。有名人が人々に対応し動きにくくなり質量を作る。素粒子が一つでも欠ければ、当然今の世界はない。今この瞬間にヒッグス粒子の存在がなくなると10億分の一秒で人間の体は霧となり消える。物質の全てが光がの様に感じるが、生命は宇宙秩序に支配されてる素粒子の塊。これほど宇宙秩序に生命が繋がっている。古い秩序は捨てるが絶対に壊してはならない秩序もある!ヒッグス秩序論2014/07/06

belier

3
著者は、独自の宇宙論のほうで有名。ヒッグスはどちらかと言うと門外漢だが、素人向けにヒッグス発見の物語を書いてくれた。ヒッグスを提唱した理論家がたくさんいて、自分はその関係がわからなかったのだが、この本でずいぶんすっきりした。しかしやさしくしすぎないとの意図だろう。後半の理論的説明はなかなかハードであった。さらに類書を読まないといけないなという感じになった。2015/01/11

Uzundk

2
ヒッグス粒子そのものから発見までのお話。 素粒子物理学の標準理論を門外漢にもわかりやすくかみ砕いた説明があり、ヒッグス粒子があると予想される背景の解説があり、探された理由とその意味についての理解を深めることが出来た。 対称な場であれば4つのヒッグス粒子があったはずなのに、ヒッグス場が0でない故に対称性が崩れ、3つは弱い力の粒子に取り込まれた。それ故に現在の世界の科学、原子の構造が成り立つと言うのはとても興味深い。 ヒッグス粒子の発見と言うことが、どういう意味を持つのか理解出来た2014/05/15

toupi

0
難しい理論だけでなく、LHCのできるまでや、その背後の人間関係までも記されていて、とても興味深かった。面白いっていうのが、正直な感想かも。2014/03/21

y.miyazaki

0
90%理解できてないと思うけど、おー、なるほど!ってテンションが上がりました。最後の章でしっかりオチがつきます。2014/02/27

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