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埠頭三角暗闇市場

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062185127
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東日本大震災の前に、「大破壊(ハルマゲドン)」後の混沌とする東京を、緻密な描写と大胆な構想で描いたSF長編小説。

「大破壊(ハルマゲドン)」後の世界を描いたSF長編小説。
地震で傾いた巨大ビルと大津波で打ち上げられた巨大豪華客船が、埠頭を挟んで上部を支え合うようにして出来た「埠頭三角暗闇市場」を舞台に物語は始まる。
「大破壊」後の東京では、異常気象と薬品による汚染で奇病が蔓延していた。生物は異態進化をとげ、見たこともない生き物が跋扈していた。
「危ない医師」北山は、倒れかけたビルの一室で生体融合手術を行っている。そのアングラクリニックう訪れるのは、ヤクザ、娼婦など怪しい客ばかり。首都警察の刑事・古島は聞き込みのため北山を訪ねた。手術した娼婦が、連続殺人事件の容疑者と思われるからだ。
一方、東京の西部では遺骨の盗難が頻発していた。捜査に当たった西部警察のビランジャー隊の翼隊長は不審な建造物を発見する。
国際情勢も大きく動く。中国・韓国連合がロシアを抱き込み、台頭するインド勢力とロシアの連携を絶とうとする。ロシアの特命全権大使ポトノフの不慮の死は何者の仕業か。
そして、巨大な足だけの未確認歩行物体「Q4」が現れ、混沌の時代は急展開をみせる。
ちなみに本作は、東日本大震災の前に書かれたものであるる。

【著者紹介】
1944年生まれ。作家。写真家、映画監督の顔も持ち、幅広く活躍する。'89年に『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、'90年に『アド・バード』で日本SF大賞を受賞した。著書に、『岳物語』(正・続)、『大きな約束』(正・続)、『海浜棒球始末記』、『にっぽん・海風魚旅』(1~5)、『風のまつり』、『モヤシ』、『ナマコ』、『そらをみてないています』、『新宿遊牧民』、『五つの旅の物語』、『水惑星の旅』など多数。

内容説明

中・韓連合による同時多発地盤崩壊作戦が炸裂し、トーキョーは壊滅した。後に言う「大破壊」である。地震で傾いた巨大ビルと大津波で打ち上げられた巨大豪華客船が、埠頭を挟んで上部を支え合うようにして出来た「埠頭三角暗闇市場」を舞台に物語は始まる。「大破壊」後のトーキョーでは、異常気象と薬品による汚染で奇病が蔓延していた。生物は異態進化をとげ、見たこともない生き物が跋扈していた。倒れかけたビルの一室で生体融合手術を行っている「あぶない医師」北山と、その北山が施術した女暗殺者を追う「首都警察」古島の逃走と追跡の果てにあるものとは―。本格長編SF。

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944年生まれ。作家。写真家、映画監督の顔も持ち、幅広く活躍する。’89年に『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞、’90年に『アド・バード』で日本SF大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hideo

20
椎名さんは初読み。恥ずかしながら、旅本は知っていたけれど、SF作家とは知らなかった。この本は、一口でいうと闇鍋を食べているような本で、ごった煮。という感じ。中国・韓国連合が日本の大都市を地下から攻撃。その後属国化した日本(東京)での物語。訳のわからない生物やら、もぐりの整形外科やら、話の結末はどこにたどりつくやら。興味本位で読む本かも。2014/09/14

林 一歩

19
シーナ的近未来SF。武装島田倉庫や水域、アドバード ほどの破壊力はないが、唯一無二の世界観を堪能。2014/10/09

けいちゃっぷ

12
久しぶりのシーナ長編SFということで、どんなんだろうかとか期待したのだが・・・。 中韓に占領されたような無政府状態の近未来の設定で、有象無象のあれこれもいいんだけど、どこへ連れていかれるのか見当もつかないようなドライブ感が欲しかった。 やはりシーナは短編のSFの方が向いているのかな。 ところでページ数がおかしいが、俺が買ったのは短縮版か? 316ページ 2016/08/10

ヘビメタおやじ

11
久々のシーナSF長編です。「アドバード」の勢いはないかもしれませんが、より熟成されたシーナ・ワールドを楽しみました。特に中・韓によって日本がほぼ占領状態に近い、しかし、無政府であるという世界に嫌なリアリティーがあり、嫌だけれど面白く思いました。そして、ストーリーの収斂も、安易な解決ではなく見事で、絶望的な世界に希望の灯がわずかに点ります。2016/03/02

toshi

8
椎名誠らしい近未来ドタバタ小説。 細部の描写に拘って、異常な世界を展開している。 途中ナンセンスな内容で筒井康隆を読んでいる錯覚をしてしまった。 中・韓連合のゲリラに破壊されたトーキョーで、非合法な医療行為を行っているすごい技術をもつマッドドクターの北山。 彼の周りに集まる変わり者達。 人骨を集めて巨大な施設を作る謎の組織。 結局、登場人物達の関係もストーリも良く分からない。2014/07/19

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