最後のクレイジー犬塚弘―ホンダラ一代、ここにあり!

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最後のクレイジー犬塚弘―ホンダラ一代、ここにあり!

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062184472
  • NDC分類 775.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

知られざる爆笑秘話、仲間たちへの想いが満載。最後のクレイジー・キャッツのメンバーによるエンターテインメント黄金譚!

1960年代のニッポンで、数々のテレビ番組や歌、映画で、子供からお年寄りまであらゆる世代に、笑いと明るい希望をもたらした“ハナ肇とクレイジー・キャッツ”。そのメンバーで存命なのは犬塚弘ただ一人。犬塚弘は2013年、84歳を迎えたが、なお精力的に活動していて、クレイジーの誕生から全盛期にいたる活動、メンバーたちについて語ることのできる唯一の存在である。
本書は、その犬塚氏を娯楽映画研究家の佐藤利明氏が長時間取材し、いまだ知られざるクレイジーのエピソードや、犬塚弘氏自身の生い立ちから現在に至るまでを語り、そして犬塚氏がいかにクレイジーと共に生き続けてきているのかを通して、いつの時代になってもその輝きを失わないクレイジー・キャッツの永遠の魅力を解き明かしていこうとする、自伝かつエッセイ。これは、閉塞したいまの時代へ向けた輝けるメッセージだ。
本書では昭和20年代のジャズ・ブームから、昭和30年のクレイジー結成秘話、そして伝説のテレビ・バラエティ「おとなの漫画」「シャボン玉ホリデー」などの舞台裏が縦横無尽に語り尽くされている。クレイジーのメンバーは、いずれも一流のジャズ・ミュージシャンばかり。結成当時30代だった彼らは、揃いのスーツに身を包み、アメリカナイズされたスマートさで、ジャズをコミカルに演奏し、テレビでコントを演じた。そして敗戦後の日本でエンタテインメントの一翼を担い、コミック・バンドとして、コメディ・グループとして、テレビ・バラエティの黄金時代を築いたパイオニアでもある。 そのクレイジーが駆け抜けた1950年代から1970年代にかけて、そしてメンバーそれぞれが俳優として活動していく1980年代から現在までが、ここでは豊富なエピソードとともに語られている。
 聞き手・構成はクレイジーの植木等、谷啓らに取材を重ね、クレイジーの音楽、映像ソフトや研究書をプロデュースしてきた娯楽映画研究家の佐藤利明氏。2013年1月から3月にかけて、東京新聞夕刊に連載され、大きな評判を呼んだ「この道 犬塚弘 最後のクレイジー」に大幅加筆されたものである。
知られざるエピソード、爆笑秘話、そして仲間たちへの想いが満載。最後のクレイジー・キャッツのメンバーが語る、ニッポン・エンタテインメント史からの永遠なるメッセージ!

序章 犬塚ヒロムという男
第1章 ヘイ、クレイジー
第2章 ジャズからコメディへ
第3章 「シャボン玉ホリデー」と「スーダラ節」
第4章 ニッポン「クレイジー」時代
第5章 ジャパニーズ・インディアン
第6章 それぞれの歩みへ 第二の人生
最終章 いつまでも、クレイジー

【著者紹介】
いぬづか・ひろし 1929年生まれ。コメディアン。IBMを経て、ハワイアンバンドでベースを担当。その後ハナ肇の誘いでキューバンキャッツ(クレイジー・キャッツの前身)結成に参加。植木等、ハナ、谷啓に次ぐ『第4の男』として映画主演作も。その後俳優として「男はつらいよ」シリーズなどで地位を確立。現在、80歳を超えてラジオレギュラーなどでなお活躍中。

さとう・としあき 1963年生まれ。娯楽映画研究家。昭和30年代、40年代のテレビ、映画、ヒット曲B級文化を論じ、日本人が子供のとき体験して琴線に触れた「感動」を掘り起こし共有化する作業をライフワークとしている。編著作に、『無責任グラフィティクレージー映画大全』『植木等ショー!クレージーTV大全』など多数。

内容説明

天性のジャズマンたちが結集して、日本一のコミック・バンドになった!底抜けの笑いでクレイジーが駆け抜けた60年代。

目次

序章 犬塚ヒロムという男
第1章 ヘイ、クレイジー
第2章 ジャズからコメディへ
第3章 「シャボン玉ホリデー」と「スーダラ節」
第4章 ニッポン“クレイジー”時代
第5章 ジャパニーズ・インディアン
第6章 それぞれの歩みへ第二の人生
最終章 いつまでも、クレイジー

著者等紹介

犬塚弘[イヌズカヒロシ]
1929年東京出身。“ハナ肇とクレイジー・キャッツ”ベーシスト。俳優。本名は犬塚弘(ひろむ)。幼少時よりジャズやハワイアンのレコードに親しむ。IBMを2年で退社し、兄のバンドにベースで参加。のち“萩原哲晶とデューク・セプテット”を経て、1955年、ハナ肇の誘いでクレイジー・キャッツの前身である“キューバン・キャッツ”の結成に参加。クレイジーの一員として、「おとなの漫画」「シャボン玉ホリデー」などのテレビや、植木等、ハナ肇、谷啓に次ぐ「クレイジー第四の男」として、『ほんだら剣法』などの映画でも活躍。その後、演劇にも活動の範囲を広げ、80歳を過ぎた現在も活動を続けている

佐藤利明[サトウトシアキ]
1963年東京出身。娯楽映画研究家、オトナの歌謡曲ブロデューサー。娯楽映画をテーマに、キャストへのインタビュー、新聞連載、DVDの企画・解説をし、また、歌謡曲・ジャズ・サントラなど幅広いジャンルのCD企画等、マルチに活躍中。クレイジー・キャッツ結成50周年CD「HONDARA盤」「HARAHORO盤」、DVD「植木等スーダラBOX」をプロデュース。「1969」(Pink Martini&由紀さおり)のスペシャル・アドヴァイザー。文化放送「みんなの寅さん」の構成作家、パーソナリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

80
1955年クレイジーキャッツが結成された当時からベーシストを努めた著者。クレイジーが歩んできた歴史とメンバーのことや、役者として成功するまで等が書かれている。子供の頃テレビや映画で彼らのコントを見て笑っていた。彼らの経歴を見るとコメディアンが音楽をやっているのではなくミュージシャンがコントをやっていたことをあらためて知った。クレージーキャッツ7名のうち存命なのは犬塚弘さんだけだ。もう一度彼らを見てみたいなあ。新聞に掲載されたものに加筆されたものをまとめた本。図書館本2019/04/26

Saint Gabriel

13
ハナ肇とクレイジーキャッツはミュージシャンにとっても芸人にとっても教科書、いやそれ以上の存在である。読んでいるうちにCRAZY RHYTHMとSTAR DUSTが脳内で再生された。周囲の環境や育ち方は大事。2016/08/30

白い駄洒落王

10
職場での休憩時間に読了。クレージーキャッツ年代記。最後は……。人生は儚い。2013/12/01

刷子筆男

8
犬塚弘一代記。クレイジー研究の第一人者・佐藤氏がロングインタビューをまとめている。思うのだが……世のタレント本やスポーツ選手本はこの本のように、インタビューならインタビュー、ゴーストならゴーストとハッキリさせ、そのライター名も書いた方がいいと思う。少なくともこの本では「お、佐藤氏すごいなぁ」と思えたし、犬塚氏の「人柄」も伝わってきて、かなり好感。ある時期の芸能界の、貴重なオーラル・ヒストリー。かの「すぎやまこういち」ら短気なTV屋たちに文字通りワルノリも交えて渡り合うクレイジー・キャッツの、元気さたるや!2015/01/18

浅香山三郎

7
ずつと積ん読だつたのだけれども、元々クレイジーキャッツの音楽が好きだし、前に読んだ『踊る昭和歌謡』からの流れで手にとつた。 犬塚弘さんは、勿論メンバーといふことは知つてゐたが、その生い立ちについては全く知らなかつた。戦前にしては、両親も親類もリベラルで、欧米のものにもこどもの頃から触れる機会が多かつたことなど、戦後すぐにジャズマンになつていく素地があつたのがわかる。 親類に、ラスベガスのカジノホテルの支配人、菅原文太氏などが居たり、若山富三郎・勝新太郎兄弟と幼なじみといふのも凄い。2016/01/17

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