脱グローバル論―日本の未来のつくりかた

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脱グローバル論―日本の未来のつくりかた

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062184274
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ポストグローバル社会と日本の未来」と題して、内田氏、中島氏、小田嶋氏らが都合4度にわたり、日本の行く末を真剣に議論本書は、日本のグローバル化が急激に進行し、グローバリスト=ナショナリスト・イデオロギーが国内世論で支配的であった時期(安倍晋三と橋下徹と石原慎太郎が高いポピュラリティを誇っていた時代)に、それに抵抗する理論的・実践的基礎を手探りしていた人間たちの悪戦の記録として資料的に読まれる価値があるのではないかと思います。
「資料的に読まれる価値がある」と思うのは、とりあえずシンポジウムが行われていたリアルタイムでは誰からも相手にされなかったからです。メディアからはほぼ完全に黙殺されました。
しかし、偶然にも、「まえがき」のために指定された締め切りをとうに過ぎてから督促されてこれを書き出したちょうどその時に、日本維新の会の橋下徹共同代表の「慰安婦容認発言」が国外のメディアから批判の十字砲火を浴びるという事件がありました。この発言をめぐる維新の会内部の意思不統一で、グローバリスト=ナショナリスト・イデオロギーの「尖兵」として我が世の春を謳歌していた維新の会も今は解党的危機を迎えています。安倍自民党も「侵略」をめぐる首相発言、靖国集団参拝、改憲、橋下発言に対する宥和的姿勢などが中国韓国のみならずアメリカ政府の不信を招き、ナショナリスト・イデオロギーの暴走を抑制せざるを得ない状態に追い詰められています。
これら一連の「逆風」が日本におけるグローバル化趨勢が方向転換する歴史的な「転轍点」になるのかどうか、ただの挿話的出来事で終わるのか、それはまだ見通せません。でも、この20年日本を覆ってきた「支配的なイデオロギー」に対するある種の不安と倦厭感が国民の間に、ゆっくりではありますけれど、拡がりつつあるようには感じられます。
この本は2013年7月の参院選の直前に発行される予定です。選挙で、グローバリスト=ナショナリスト的政治勢力に対する有権者の信認がどれほど減るのか、それとも支持率はこれほど国外からの批判があっても高止まりしたままなのか、私は興味をもって見守っています。私たちがこの本の中でそれぞれに主張してきた言葉がすこしでも理解者を獲得してきていたのであれば選挙結果にそれなりに反映するはずです。そうなることを願っています。
(内田樹氏 はじめに 「脱グローバリズム宣言」から抜粋)

第1回 グローバル社会VS.国民国家のゆくえ
・お金の話ばっかりするのは、もうやめよう
・競争原理は人間を成長させるか
・「リベラル・ナショナリズム」が国民国家を支える
・「社会の役に立ちたい」若者、急増中 ほか
第2回 おじさんと若者たちの対話
・ポストグローバルへ先んじるは日本
・年収200万円でも幸せに生きられる
・超資本主義社会から逃れるためには
・意外と共感し合う20代と50?60代 ほか
第3回 衆院選直前! 「政治」について考えよう
・内田流「政治家を選ぶ判断基準」
・新自由主義者たちの嘘
・メディアはなぜ「巨大な敵」を作りたがるのか
・ジャイアンとスネ夫の日米関係  ほか
第4回 新しいジモト主義が日本を救う
・TPPの正体は「アメリカの国内産業保護政策」
・橋下氏をきちんと分析する
・痩せ細っていく社会の「中間領域」
・大阪の町で学んだ「居場所」の作り方  ほか


内田 樹[ウチダ タツル]
著・文・その他

中島 岳志[ナカジマ タケシ]
著・文・その他

平松 邦夫[ヒラマツ クニオ]
著・文・その他

イケダ ハヤト[イケダ ハヤト]
著・文・その他

小田嶋 隆[オダジマ タカシ]
著・文・その他

高木 新平[タカギ シンペイ]
著・文・その他

平川 克美[ヒラカワ カツミ]
著・文・その他

内容説明

競争社会?グローバリズム?はぁ?ヒトはカネのためだけに生きてるワケではない。追い立てられるからこそ、立ち止まって考える“脱力市民生活”のヒント。「ポストグローバル社会と日本の未来」をいかに築くかという、今の日本がもっとも考えなくてはならないこの難題に7人の論客が挑む!

目次

第1回 2012年7月19日―グローバル社会VS.国民国家のゆくえ(みんなで日本の未来を考えよう;お金の話ばっかりするのは、もうやめよう ほか)
第2回 2012年10月18日―おじさんと若者たちとの対話(尖閣問題で露呈した、中国の「国境概念」の変化;ポストグローバルへ先んじるべきは日本 ほか)
第3回 2012年12月3日―衆院選直前!「政治」について考えよう(政治家は「人間」で、政党は「2つの軸」で選ぼう;賞味期限ギリギリの議会制民主主義 ほか)
第4回 2013年2月26日―新しいジモト主義が日本を救う(TPPの正体は「アメリカの国内産業保護政策」;僕らが酸欠状態にある理由 ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京都生まれ。思想家、武道家、翻訳家、神戸女学院大学名誉教授

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年大阪府生まれ。北海道大学大学院法学研究科准教授

平松邦夫[ヒラマツクニオ]
1948年兵庫県生まれ。毎日放送アナウンサー、大阪市長を経て、現在は公共政策ラボ代表

イケダハヤト[イケダハヤト]
1986年神奈川県生まれ。ITジャーナリスト、ブロガー、ライター、ソーシャルメディアマーケター

小田嶋隆[オダジマタカシ]
1956年東京都生まれ。コラムニスト、テクニカルライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヒデミン@もも

31
うーん、内田樹さんの偏った考えについていけないと思いながらもやっぱり惹かれるものがある。アンチ橋下の皆さん、やっぱり陰口は読んでいても楽しくない。グローバル化に反対。経済成長に反対。そこは納得いかなかった。最後には教育ってのはその通り❢と思ったが、それが「何でも食える」「どこでも寝られる」「誰とでも友達になれる」ってね。アレルギーの人はどうするの? 誰とでも友達になれるのはグローバルな人間なのでは? 私は小学校から経済の教育をした方がいいと思うのに。2015/06/07

壱萬弐仟縁

14
1億3000万人を「どうやって食わせるか」(内田氏44頁)。このことは、非正規雇用者38%時代に、相当深刻。アベノミクスの恩恵に授かっている者は富裕層であって、庶民は消費増税前に豆富の値段も16年ぶりに上がるなど、既にスタグフレーション家計なのだ。文科省・経産省グローバル人材育成戦略で日本は中韓との競争(同氏60頁)。何のための競争か。イケダ氏は夫婦100万円稼げれば論(98頁)は、甘いと思う。20代でどれだけ清貧に耐えているのかしれないが、TPPもあって難。パットナム『孤独なボウリング』社会関係資本も。2013/09/25

naobana2

13
面白い。政治的な部分は読み飛ばしてますが。 内田樹さんと小田嶋隆さんと見て即買いです。 年収300万円時代をいかに生きるか。2013/11/16

takeapple

10
2013年に出た本。ちょうど橋下徹が大阪市長になったあと、対立候補だった平松さんが、内田樹さんたちとシンポジウムをやって作ったというのかな。それから幾度かの選挙、コロナ、自民党が小選挙区でうまいことやっているけれど、内閣は安倍から菅そして岸田と変わった。安倍晋三は殺されて、今は統一協会と円安とウクライナが世間的な話題だ。私たちの生活は悪くなるばかりだ。ここでのテロの予感が現実のものになってグローバル化による格差が広がり政府はなす術もなく、投票率は下がるばかりだ。さてなんとかしないとな。2022/09/12

くり坊

8
2012年から2013年はじめまでの間に行われたシンポジウムの講演録。 とても共感できました。 リアルタイムに生でシンポジウムがききたかったな、と思いました。 「わかりやすくする」ことと、物事を「単純化してしまう」ことは、別物って、改めて肝に銘じつつ。2013/08/29

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