南部芸能事務所

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062183642
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

偶然見た舞台に刺激され、その晩に芸人を志した20歳の大学生。相方はどうする? 弱小プロダクションの芸人たちを描く連作短編集。

親友に誘われ、そのバイト先の先輩が所属する「南部芸能事務所」のライブを見に行くことになった新城(20歳)。たちまち魅了され、その夜のうちに芸人を志す。だが相方が必要だ。先輩の「ものまね女芸人」津田ちゃん(25歳)は、事務所スタッフの溝口(20歳)と組むといいと言うのだが……。いまは笑われてもいい。いつか笑わせられるなら。「新鋭ハタノ」の4冊目は、弱小プロダクションの芸人たちを描く超絶連作短編集。

内容説明

たまたま親友に誘われ、そのバイト先の先輩が所属する「南部芸能事務所」のライブを見に行くことになった新城(20歳)。たちまち魅了され、その夜のうちに芸人を志す。とはいえピンでは無理、コンビの相方が必要だ。先輩の「ものまね女芸人」津田ちゃん(25歳)は、事務所スタッフの溝口(20歳)と組むといいと言うのだが…。弱小プロダクションの芸人たちを、誰も書けない筆致で紡ぐ連作短編集!

著者等紹介

畑野智美[ハタノトモミ]
1979年、東京都生まれ。2010年、『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2012年刊行の3作目『海の見える街』は吉川英治文学新人賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

177
畑野さんの本は『国道沿いのファミレス』に続いて2冊目。最初は、舞台を観て芸人を目指す素人大学生の長編(挫折しながら初舞台に上がるまでとかの)かと思って読んでいたが、視点を変えて弱小プロダクション‘南部芸能事務所’に関係する人たちを描く連作短編集だと気づく。軽さが気になった前半だったが、後半に90歳の大御所女芸人保子師匠の話と、亡くなった父と同じ芸人の道を目指す息子の話で、膨らみがでた。もちろん誰もが成功する世界の話ではないけれど、シリーズ化が決定したようなので、南部芸能事務所のこの後を読んでみようと思う。2013/08/16

おしゃべりメガネ

159
ありそうであまり記憶にないお笑い芸人コンビを目指す若者のお話です。とにかく主人公の2人「溝口」と「新城」をはじめ、他のキャラの個性がホントに豊かで、楽しすぎます。女性芸人「津田ちゃん」の独り立ちしていく流れはたくましさを感じるし、大御所「保子師匠」とそのご主人の心温まるお話もステキです。「南部社長」の父のような、そして母のような‘愛’はコミカルでもあり、感動もします。個人的には「新城」の一生懸命さに心打たれました。昨今の若者に、たまにはこういうひたむきなストイックさがあってもいいのかなと感じました。2014/11/15

takaC

125
ちょっと物足りなかった気もするが、後は想像で補えということか?もちろんあれこれと補ったけどね。2014/02/25

ゆみねこ

96
小さな芸能事務所のお笑い芸人たちが抱える葛藤や実情。7つの連作短編ですが、面白かった!これはシリーズを追いかけたいですね。新城くんと溝口くんの今後も見てみたい。2017/08/03

Yunemo

94
背表紙で手に取った初著者作品。何の考えもなく偶然に。何だか新鮮に読了できたかな。お笑い芸人の世界、本当はもっとドロドロしたものなのだろうな。その世界を、何と言ったらいいのか、ほっこりとした、あたたかな表現。登場人物それぞれの世界観を優しく表現、一人の目ではなく、それぞれの立場で表現された世界。これは嵌ります。まだ4作めというこの著者、大いにお気に入りになりそうな気配。次作が楽しみです。ちょっと得をした感で読了。2013/07/13

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