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楽園の蝶

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  • サイズ A5判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062183635
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1942――野望と陰謀が交錯する満州・新京。「幻影城市」満州映画協会を舞台に若き映画人たちを描いた、柳広司の待望ミステリー!

「昼の関東軍、夜の甘粕」1942――野望と陰謀が交錯する満州・新京。脚本家志望の若者・朝比奈映一は、制約だらけの日本から海を渡り、満州映画協会の扉を叩く。だが提出するメロドラマは、ドイツ帰りの女性監督・桐谷サカエから「使い物にならない」とボツの繰り返し。彼女の指示で現地スタッフ陳雲と探偵映画を練り始めるが……。『ジョーカー・ゲーム』から5年、柳広司の新たなる世界。

内容説明

脚本家志望の若者・朝比奈英一は、制約だらけの日本から海を渡り、満州映画協会の扉を叩く。だが提出するメロドラマはすべて、ドイツ帰りの若き女性監督・桐谷サカエから「この満洲では使い物にならない」とボツの繰り返し。彼女の指示で現地スタッフの陳雲と二人で、探偵映画の脚本を練り始めるのだが…。

著者等紹介

柳広司[ヤナギコウジ]
1967年生まれ。2001年、『黄金の灰』でデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。09年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を受賞。同年刊行の『ダブル・ジョーカー』は、『ジョーカー・ゲーム』に続き二年連続で「このミステリーがすごい!」の二位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けい

81
第2次大戦中の満州国を舞台とした物語。赤のレッテルを張られた英一は日本を飛び出し、満州の映画会社に就職、そこで甘粕と出会い、満州という特異な国?の中で様々な人々、様々な事件と出会い翻弄されていく。登場人物のキャラクターはそれぞれ面白いのだけれど、ジョーカーゲームの様なインパクトはなく残念。当時の異国として満州の様子は読んでて面白かった。2014/02/25

ちはや@灯れ松明の火

74
胡蝶が舞う、翅を翻して。赤く染まった蛹を脱ぎ捨て、満ち足りた新たな京へと招く。楽園に居た。映画撮影所は白亜の不夜城、銃声も血の臭いも未だ届かない。机上の夢が綴られ、纏われ、演じられ、焼き付けられ、容を成して映される。覚めぬ微睡みの中を遊び続ける蝶の群れ、其処は楽園だった。白磁の顔が綻ぶ、黒の外套が閃く、暗転そして反転、総てが造られた幻だと識るまでは。眠りの底へと誘う禁断の花、暗黒の病を運ぶ小動物、剥がれた嘘の残滓。此の背に翅など既に無くとも、此の手が描き創り出す虚構の中に、果てなき楽園を夢見続けていく。 2013/08/07

72
なんか消化不良な感じ。主人公のガキっぽさも気になった。2018/10/29

みっちゃん

72
戦時中の満州を舞台に、日本史の闇の部分の立役者ともいえる甘粕正彦、石井四郎を登場させ、アヘン・ペスト菌が飛び交う中、次々と起こる事件。時々差し込まれる、映画の脚本かと思わせるパートが、ええ?そうだったんだ!と思ったら、女監督の不釣り合いな程、前向きなセリフで突然終わってしまった…続編がある、というのなら合点もいくのだけれど…2013/08/15

財布にジャック

71
満州が舞台でそれも映画制作の現場で、ミステリーと来れば読まない訳にはいかないと思いました。しかし、実際は期待していた内容とはちょっと違っていました。全体的にはイマイチなんですが、そんな中でも登場人物の渡口老人はいい味を出していました。それに引き換え、英一は巻き込まれ型の主役だから仕方ないのかもしれませんが、線が弱すぎます。2013/09/01

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