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反動世代―日本の政治を取り戻す

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062183307
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

もう改革にはうんざり!反グローバリズムを掲げ、超パワーの保守世代が問う新しい国のあり方とは。彼らはなぜ注目されるのかもう改革にはうんざりだ!
反グローバリズムを掲げ、超パワーの保守世代が問う新しい「国のあり方」とは。「当たり前のことを、言うべきときに言う」彼らの存在は今なぜ注目されるのか。

日本の政治・経済・外交は大きく動いている。安倍首相の政策をめぐる論議も喧しい。
保守を自認する40代論客の「日本の政治を取り戻す」インタビュー集。多士済々の4人だが、思考停止を嫌いプラグマティックに物事を捉えることは共通している。
反構造改革を唱え、新自由主義、グローバル経済に抗する。保守思想を再認識することで、新たな日本を考察する画期的試み。
インタビュアーは東日本大震災で打撃を受けた子どもたちをテーマに大宅賞を受賞した森健氏。
本書に「今なぜ反動世代の主張が世の中に必要とされているのか」を通奏低音とすることで、激しやすいインタビュー集に味わいを出す。
4人の発言を要約する。
中野剛志
「反TPPを提言、公共事業問題では公共事業を支持、原発事故では原発を支持しました。いずれも世論的には保身にならない逆張りです」
三橋貴明
「とくにいま日本はチャンスなのです。対外純資産国で、グローバル化していない。それで覇権国家になれる」
柴山桂太
「ケインズを研究して惹かれたのは『不確実性』というテーマです。だれも未来のことはわからないのに、それでも行動するということです」
施光恒
「秩序意識や規律意識も長期的信頼のために構築され、ものづくりや経済も長期的観点で捉えて成功している。そこに日本の強みがあるのです」

序に代えて「反動世代とは何か」
第一章 中野剛志
     現役官僚で「保守」の異端児は
     「企業よりも国民、世の中のために動く」
第二章 三橋貴明
     国民のパワーを結集して
     新政権後の日本をつくる
第三章 柴山桂太
     歴史から世界システムの崩壊と
     グローバル化を読み解く
第四章 施光恒
     リベラル・デモクラシーの理念と
     地域の文化的資源を語る
失われる世界 改革に翻弄される日本 森健


中野 剛志[ナカノ タケシ]
著・文・その他

三橋 貴明[ミツハシ タカアキ]
著・文・その他

柴山 桂太[シバヤマ ケイタ]
著・文・その他

施 光恒[セ テルヒサ]
著・文・その他

森 健[モリ ケン]
著・文・その他/編集

内容説明

反動世代とは―中野剛志は「僕らの場合、純粋な保守というより、右にも左にも跳ね返ったあげくの(保守)反動という感じに近いですからね」と笑いを誘う。「反動世代」という括りは中野の発案だ。右にも左にもいろんな方面に批判をつきつけ、物議を醸している世代を表現している。反グローバリズムを掲げ、超パワーの保守世代が問う新しい「国のあり方」。

目次

序にかえて「反動世代」とは何か
第1章 官僚で「保守」の異端児は「企業よりも国民、世の中のために動く」
第2章 国民のパワーを結集して新政権後の日本をつくる
第3章 歴史から世界システムの崩壊とグローバル化を読み解く
第4章 リベラル・デモクラシーの理念と地域の文化的資源を語る
時代と反動分子

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県に生まれる。経済産業省所管の外郭団体勤務。社会科学博士。『日本思想史新論』(山本七平賞奨励賞受賞、ちくま新書、2012年)などがある

三橋貴明[ミツハシタカアキ]
1969年、熊本県に生まれる。作家。経済評論家。中小企業診断士。株式会社三橋貴明事務所代表取締役社長

柴山桂太[シバヤマケイタ]
1974年、東京都に生まれる。京都大学経済学部、同大学院人間環境学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、滋賀大学経済学部社会システム学科准教授。専門は経済思想、現代社会論

施光恒[セテルヒサ]
1971年、福岡県に生まれる。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。法学博士。現代政治理論、政治哲学、人権論専攻

森健[モリケン]
1968年、東京都に生まれる。早稲田大学法学部卒業。在学中からライターとして活動し、科学雑誌、経済誌、総合誌などの専属記者を経て、フリーランスとなる。2005年~2007年、独立行政法人科学技術振興機構非常勤調査員。教育問題や情報技術関連の著書が多い。『つなみ被災地のこども80人の作文集』(文藝春秋臨時増刊、2011年)、『「つなみ」の子どもたち―作文に書かれなかった物語』(文藝春秋、2011年)で2012年、第43回大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

29
なかなか読み応えのある良書です。中野剛志、三橋貴明、柴山桂太、施光恒。どちらかというと保守、右派として括られがちなこの4人の論客。その生い立ちや論の根拠などをうまく聴きだすインタビュアーの森さんの技が光ります。とりわけ経済論は難解になりがちだけど、なんとかギリギリわかりやすさを保っています。自分と同世代ということも重なり、興味深く読み、色々な面で共感できる点がありました。ただし、三橋貴明だけは違うな。浅慮なアジテーターなので、彼の章だけは読む必要はありません。2019/07/22

Riopapa

7
三橋氏,中野氏の著書は何冊か読んでいたが,柴山氏,施氏については,名前しか知らなかったので,今後,読んでみようと思った。ネット上の原論や著書からは知ることのできなかった人となりがわかったことは良かった。2013/09/12

ふうこ

5
4人に共通するのが、反グローバリズムですが、排外主義とかそういうことではなく、単純に日本の社会には合わないことは、この20年間で疲れ荒んだ日本人を見るとよく分かります。普段、なかなか知ることのできない4人のバックグラウンドを垣間見ることができて、とても興味深く読みました。2014/08/07

ceskepivo

4
4人の同世代の論客へのインタビュー。世の中の一般的な意見に迎合しないところに逞しさを感じる。モノの考え方の基盤がきちんと作られているということか。2015/10/02

yomihajime

4
 ネトウヨやヘイトスピーチといったレッテルを張っているだけでは到底見えることのない若い世代の保守志向。バブル崩壊からグローバリズム、そして長引くデフレとアジアのパワーバランス移行。それらを素直に見つめたからこそ、今の四人があると思う。彼等を右傾化、内向きといったカテゴリーに押しこむ人々こそ、世界の変容に気がついてないのかもしれない。西部邁の教育者として資質も感じた。2013/07/13

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