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「病は気から」を科学する

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062179379
  • NDC分類 493.09
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「西洋医学=絶対」でなく、「自然療法=インチキ」でもない。科学ジャーナリストが最先端研究から明かす、心と治癒力の新たな関係。イギリス気鋭の科学ジャーナリストによる知的興奮のノンフィクション!
スピリチュアルブーム、自然志向で「現代医学VS.自然療法」という対立が生まれた。
「代替療法はまったく根拠のないエセ科学だ」と断じ、切り捨てる科学者。
「心の力ですべての病は直る」と極論を述べるヒーラーや、スピリチュアルをお金に変える商売人。
真実は、両者のはざまに存在した。
「心の力」を治療に取り入れている最先端科学の研究者と医療現場、患者に、綿密な取材を敢行。
がん、自己免疫系疾患、過敏性腸症候群、うつ、パーキンソン病、自閉症、慢性疲労症候群などの病気に、心がどのような役割を果たしているかを解き明かす。

*プラセボ効果を利用して鎮痛剤の使用量を抑える
*催眠術を利用して過敏性腸症候群の腸収縮を抑える
*味覚と臭覚を訓練し、免疫系疾患の治療に役立てる
*心の状態と生涯にわたる病気リスクの関係
*遺伝子の活性化など、心の状態が体の物理的構造に与える影響

エビデンスをもとに導き出された、「西洋医学=絶対」でもなく、「自然療法=インチキ」でもない「第三の真実」とは?
「病は気から」を科学すれば、思いや思考によって最先端医療の効果を最大化できる。
ページを繰る手が止まらない!知的興奮のノンフィクション。

第1章 偽薬――プラセボが効く理由
第2章 型破りな考え――効力こそすべて
第3章 パブロフの力――免疫系を手なずける方法
第4章 疲労との闘い――脳の「調教」
第5章 催眠術――消化管をイメージで整える
第6章 痛み――バーチャルリアルティと鎮痛剤
第7章 患者への話し方――気遣いと治癒
第8章 ストレス――格差と脳の配線
第9章 マインドフルネス瞑想法――うつと慢性疾患
第10章 健康長寿――老化と社会的つながり
第11章 電気の刺激――神経で病気を治す
第12章 神を探して――ルルドの奇跡と科学


ジョー・マーチャント[ジョー マーチャント]
著・文・その他

服部 由美[ハットリ ユミ]
翻訳

内容説明

科学も心も、万能ではない。過敏性腸症候群、がん、うつ、自己免疫疾患、分娩―。最新医療における「心の役割」を緻密な取材をもとに検証。イギリスの気鋭科学ジャーナリストによる知的興奮のノンフィクション!

目次

偽薬―プラセボが効く理由
型破りな考え―効力こそすべて
パブロフの力―免疫系を手なずける方法
疲労との闘い―脳の「調教」
催眠術―消化管をイメージで整える
痛み―バーチャルリアリティと鎮痛剤
患者への話し方―気遣いと治癒
ストレス―格差と脳の配線
マインドフルネス瞑想法―うつと慢性疾患
健康長寿―老化と社会的つながり
電気の刺激―神経で病気を治す
神を探して―ルルドの奇跡と科学

著者等紹介

マーチャント,ジョー[マーチャント,ジョー] [Marchant,Jo]
科学ジャーナリスト。生物学を学び、医療微生物学で博士号を取得。『ネイチャー』『ニュー・サイエンティスト』などの一流科学誌で記者、編集者をつとめたのち、独立。『ガーディアン』や『エコノミスト』に寄稿。海洋考古学から遺伝子工学の未来まで、先端科学の専門家として執筆活動をおこなう。ロンドン在住

服部由美[ハットリユミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

66
近代医療vs.代替医療。”主観的”治癒力の科学的裏づけの有無より、目の前の実感。私の場合、座禅が頭に浮かぶ。非科学的・・・否定はしないが、非日常が齎す空気と時間の価値観は何物にも変えがたい。本著も問題提起する臨床試験、症例の客観性には同感。記載の検証事例・結果も踏まえた公益性の担保が急務。興味深かったのは、バイオフィードバック。知らない方が良いことも多々ある気がするけどなぁ・・・。(笑)2017/02/20

くさてる

21
面白かった。現代医学と自然療法のはざまに立って「心の力」が治療にもたらす効果を豊富な具体例をもとに検証した内容。とかく現代医学は非人間的で効率第一で不自然、また自然療法はインチキで人をだますと、どちらか一方の立場でのみ語られがちなふたつの立場、それぞれの良いところ、肯定すべきところと否定すべきところをバランスよく語っていると思う。まさに『病は気から』を『科学する』ことによってより良い方向へ医療の道が向かってくれることを祈ります。興味深い一冊でした。2016/07/18

はるわか

19
心にできること・できないことを科学する。心は万能薬ではない。【偽薬-プラセボ】もうすぐ病気がよくなると単純に信じること、その思いに治癒力があるのではないか。プラセボ効果は生理的機能を増大。治癒を信じる心が起こす効果は体が持っている天然ツールに限られる、期待がもたらす効果は特定の症状に限られる。【疲労との闘いー脳の調教】疲労は脳が作り出す感覚。慢性疲労症候群は心と体の両方の病気。【催眠術-消化管をイメージで整える】【健康長寿】他者への共感が若さの泉。誰もが心の底で幸せになりたいと思っている生き物にすぎない。2020/11/27

ネロ

18
言い換えると「痛いの痛いの飛んでいけ」後の生理学的変化を観察測定した結果、良い効果が期待できるから現代医療と組み合わせたらもっと効果的だよねって本。まさにタイトル通り。偽薬、催眠術、信仰心、人との繋がりなど、自身の心と身体に前向きと思い込める物や、瞑想やヨガを代表とした呼吸・身体活動が、科学的に検知できるレベルでプラスの影響を発揮する。2022/09/08

moto

14
題名の通り、思い込みによる影響を科学的な知見から紹介しています。思い込みの効果は特に痛みに対して効果的なようで、成分は同じでも高額な薬の方が効果がでやすいなど思い込みで改善することも多いとのこと。また、思い込みは悪い方に作用することも多く、ストレスは悪いものという決めつけが本当に体調に影響を及ぼすということには注意したい。 思い込みの効果を利用している、スピリチュアルな治療法などの例も紹介されており、非常に興味深い内容が多かったです。2019/06/16

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