データサイエンティストが創る未来―これからの医療・農業・産業・経営・マーケティング

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062179300
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ビッグデータ時代、私たちの社会はどのように変わるのか? データサイエンステクノロジーの革命が引き起こす未来の最新予測図。「インターネット時代」を経て、「ビッグデータ時代」が到来しようとしている。ビットで構成される世界から、分子で構成される物理世界の時代になろうとしているのだ。
 ビッグデータを支える情報源──ウェブページ、ブラウザの閲覧履歴、センサーからの信号、ソーシャルメディア、スマートフォンから得られるGPSデータ、ゲノム情報、監視カメラの録画など、押し寄せるデータの波は倍増する勢いで高まっている。
 ビッグデータでは、実際に使用でき、意味のあるデータであることが重要である。本書で紹介する事例はどれも大量のデータを活用しているが、コンピュータの処理能力、記憶容量、メモリー容量の向上によってデータまわりの問題が解消されていくなか、とくに目覚ましい進展を見せているのがソフトウェアだ。
 ビッグデータというテクノロジーは、デジタル時代の望遠鏡にも顕微鏡にもなる。それまで決して見えなかったものを、見たり計測したりできるようになるのだ。最新の望遠鏡が最新の天文学を生み、最新の顕微鏡が最新の生物学を生んだ。ビッグデータにも、同様の成果が期待される。インターネットはコミュニケーションの経済学を変貌させ、インターネット上にウェブが構築され、イノベーションや新たなビジネスを生むプラットフォームになった。同様にビッグデータも、「発見」の経済学を変貌させようとしている。ビッグデータから見えてくる物語は、豊かで細やかだ。より多くのことをより早く学びとることができる。「見えないものの可視化」である。
 ビッグデータ革命の陰には、「データサイエンティスト」いう名の開拓者たちの存在と組織の真剣な取り組みがある。本書は、そのような開拓者と企業の物語、たとえばJ・ハマーバッカーとIBMを中心に展開する。ビッグデータは強力な手段になりうるが、限界も抱えている。データサイエンステクノロジーは、今まさに改善されつつあり、出番を待っている。
 本書は、ニューヨーク・タイムズ紙でテクノロジー関連の取材を10年以上続けてきた著者が、経済全体を見渡しながら、最前線で繰り広げられるプロジェクトやアイデアを調査し、「データ・イズム」が生む技術的・人間的課題に対峙する科学者、起業家、企業幹部へのインタビューを通して、より広く深く見つめ直している。
 データ資本主義時代の到来を活写した一冊。

1章 ビッグデータ時代――「大きさ」よりも重要なこと
2章 やればできる子
3章 社運を賭けて
4章 観察と洞察
5章 データサイエンティストの誕生
6章 データは語る――相関と文脈
7章 物理的世界に進出するデータ
8章 行動とデータの陰と陽
9章 先の長いゲーム
10章 ビッグデータとプライバシー
11章 未来――データ資本主義


スティーヴ・ロー[スティーヴ ロー]
著・文・その他

久保 尚子[クボ ナオコ]
翻訳

内容説明

医療・農業・産業・経営・マーケティングなどさまざまな分野に大変革をもたらすビッグデータ。ピューリッツァー賞受賞の『ニューヨークタイムズ』紙リポーターが、「データ主義」が生む技術的・人間的課題に対峙する科学者、起業家、企業幹部への取材を通して、データ資本主義時代の到来を活写した一冊。

目次

1章 ビッグデータ時代―「大きさ」よりも重要なこと
2章 やればできる子
3章 社運を賭けて
4章 観察と洞察
5章 データサイエンティストの誕生
6章 データは語る―相関と文脈
7章 物理的世界に進出するデータ
8章 行動とデータの陰と陽
9章 先の長いゲーム
10章 ビッグデータとプライバシー
11章 未来―データ資本主義

著者等紹介

ロー,スティーヴ[ロー,スティーヴ] [Lohr,Steve]
『ニューヨークタイムズ』紙の記者。20年以上にわたって、ビジネス、経済、テクノロジーに関する記事を執筆している。海外特派員や編集者として活躍。『ニューヨークタイムズ・マガジン』誌や『アトランティック』誌などの雑誌にも寄稿している。2013年には、ピューリッツァー賞の報道部門(解説報道)を受賞した『ニューヨークタイムズ』のメンバーに名を連ねた

久保尚子[クボナオコ]
翻訳家。京都大学理学部(化学)卒業。同大学院理学研究科(分子生物学)修了。IT企業勤務を経て、2008年1月よりフリーランスとして翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

71
ビッグデータ革命の開拓者の生きざまを紹介するドキュメンタリー。ハーバード大卒、投資銀行入社、データ分析ツールのベンチャーを創業。やがて、医療情報のデータサイエンティストに転身したジェフリー・ハマーバッカーの人生を軸に、IBMのワトソン、GEのプレディックスなども紹介。ハマーバッカーの「同世代のトップクラスが、人々に広告をクリックさせる事ばかり考えているなんて、あんまりだ」という批判が印象的。また、勝手に間違ったプロファイリングをされて、変に選択肢を狭められてしまうというのはありえそうな脅威だと思った。2016/09/07

ネクロス

17
データサイエンティストの系譜をまとめた一冊。歴史的経緯とかの解説が多い。2016/09/13

かめぴ

12
ど素人の私が読むと・・驚愕の事実を目の前に突きつけられという感じでしょうか。ビッグデータってこんな風に使われるのね。こんな世界を作っている人たちって。といちいち驚く。そして最後に、未来って・・と呟く。そんな世界がもうすぐかぁ。凄いわ。と、とても面白く読了。2016/07/26

turtle

8
世界はそういう方向へ進んでいるんだな、ということがわかりやすく書かれていました。 ここに出てくる会社や人物を覚えておくと、投資のヒントになるかもしれません。2017/06/30

M_Study

5
データサイエンティストの伝記物という感じ。ロボット工学者がデータサイエンティストに転身していたりするのが興味深い。2016/09/19

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