出版社内容情報
菊池寛賞受賞!裁判員制度、DNA鑑定、『悼む人』、『告白』……etc.。39年半続いたミステリー評論の大定番。ついに最終刊。
菊池寛賞受賞!裁判員制度、DNA鑑定、『悼む人』、『告白』……etc.。39年半続いたミステリー評論の大定番。ついに最終刊。
【著者紹介】
1928年、東京都生まれ。東京大学卒業。’65年『華麗なる醜聞』で第18回日本推理作家協会賞受賞。’98年、第1回日本ミステリー文学大賞受賞。1973年から6年間、日本推理作家協会理事長を務め、’76年から推理日記を執筆し続けている。その多年の功績により、2009年、第57回菊池寛賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遊々亭おさる
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本を選ぶときのひとつの基準になるのが書評でしょう。大きな声じゃ言えないがその昔、主に新刊本を買って読んでいたときは小説推理に連載されていた書評風エッセイの推理日記は毎月欠かさず、本屋さんで立ち読みをしてました(佐野さん、書店員のみなさん、本当にごめんなさい)。ときに重箱の隅をつつくような推理作家らしい論理的な思考による文章が、売らんかな主義の対極にあるような気がして信頼して読んでいました。あとがきで自ら、認知症と告白されていますが、論理的な文章に乱れはなく、連載終了が寂しい気がします。2013/03/12