パナソニックの選択―「環境で稼ぐ」業態転換の未来

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パナソニックの選択―「環境で稼ぐ」業態転換の未来

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062177849
  • NDC分類 545.067
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「すべてを変えなければ会社は変わらない」(中村邦夫)――創業以来の危機をどう乗り越えるか?2018年のパナソニック像がわかる三洋電機買収、ブランド統一、電気自動車、そしてクラウドの活用へ。
ベストセラー『松下ウェイ』から5年――。
内実を最もよく知るコンサルタントが描く、2018年のパナソニックの姿。

「新しい競争の土俵をつくる――創業100周年に向けて、誰も手がけたことのない事業への布石を打ってきた6年間がここにある。10年経っても陳腐化しない価値の創造を実現できる土台が整った」――大坪 文雄


巨大企業が選んだ「未来」の全貌。

消滅の危機に瀕した製造業の雄に唯一残された選択肢とは?
大坪体制6年間は、創業100周年=2018年を世界トップ企業として迎えるための布石だった。
「お金が眠っているところ」を探し出す松下幸之助のDNAは、「環境で稼ぐ」道を見出した。
二酸化炭素削減量がキャッシュ化速度を加速する。
全経営者、全CFO、そして全パナソニック社員必読。


「すべてを変えることだ。さもなくば、会社は変われない」
――中村邦夫は経営トップの座を禅譲するにあたり、大坪文雄にこう語った。
「すべてを変えるにはどうすればいいか? それを継続するには何をすべきか?」
自問をくり返した大坪のもとで、パナソニックのどこがどう変わったのか?
「一大業態転換」として世間を驚かせた創業以来の大変革は、「次なる収益源」を見据えた重要な「選択」だった。

プロローグ パナソニックはどうあるべきか──唯一残った選択肢
消滅の危機に瀕して/“幸之助革命”の再来/パナソニックが狙う四つの市場/三洋買収の真意/他
第1章 「お金が眠っているところ」を探し出せ──パナソニックのDNA
キャッシュの滞る場所を精査せよ/大坪文雄の基本方針
第2章 削減量が「キャッシュ化速度」を加速する──グリーン革命で目指す次世代像
産業革命以来のパラダイムシフト/情報はつねに加速度を増している/他
第3章 新時代のビジネスロジック
コスト削減と品質向上は両立できる/グーグルが得たメリットを確保せよ/他
第4章 クラウドが「松下幸之助の理念」を実現する
大坪が提示した要望/クラウドの本質/ジョブズの門外不出の秘密/他
第5章 新たな需要の宝庫──電気自動車市場の攻略法
新生パナソニックの主戦場/自動車がWi‐Fiホットスポットになる/他
第6章 キャッシュ化速度革命──グリーンを売る本質
ブランド力を試された石油暖房機事故/「Panasonic ideas for life」──中村改革の旗印/他
第7章 新生パナソニックが発掘した強み──グリーンブランドで勝負する
あらゆる思い込みを徹底的に疑ってかかる/導入された新しい経営指標──ブランド確立の主役/バッテリー──幸之助の「名刺」が甦る/九九・九九九%の品質が求められる世界/他
第8章 収益を極大化するモノ作り──金鉱を掘り起こすグリーン製造
部外者に見られることでモノ作りは磨かれる/会社全体のリスクが減る/リサイクル率九九・九%/水の一〇〇%リサイクル/サプライチェーンをまるごと改革する/他
第9章 組織改革と横断人事──グリーン経営とは何か
改革は消費者需要の落ち込み期を狙え/「エンタープライズの春」に備えた一〇年改革/他
第10章 「現在」を「未来」に接続する──グリーン教育への取り組み
二〇〇万人の子どもたちに環境教育を実施/グリーン意識の高い新世代を育てる/他
第11章 パナソニックの未来──クラウド型グリーン企業の誕生
暮らしの変革は暮らしから生まれる/松下幸之助流が復権する「顧客による強制的な情報提供」の時代/他
エピローグ 社長交代


フランシス・マキナニー[フランシス マキナニー]
著・文・その他

福知 里恵[フクチ リエ]
翻訳

内容説明

「すべてを変えることだ。さもなくば、会社は変われない」―中村邦夫は経営トップの座を禅譲するにあたり、大坪文雄にこう語った。「すべてを変えるにはどうすればいいか?それを継続するには何をすべきか?」自問をくり返した大坪のもとで、パナソニックのどこがどう変わったのか?「一大業態転換」として世間を驚かせた創業以来の大変革は、「次なる収益源」を見据えた重要な「選択」だった。

目次

パナソニックはどうあるべきか―唯一残った選択肢
「お金が眠っているところ」を探し出せ―パナソニックのDNA
CO2削減量が「キャッシュ化速度」を加速する―グリーン革命で目指す次世代像
新時代のビジネスロジック
クラウドが「松下幸之助の理念」を実現する
新たな需要の宝庫―電気自動車市場の攻略法
キャッシュ化速度革命―グリーンを売る本質
新生パナソニックが発掘した強み―グリーンブランドで勝負する
収益を極大化するモノ作り―金鉱を掘り起こすグリーン製造
組織改革と横断人事―グリーン経営とは何か
「現在」を「未来」に接続する―グリーン教育への取り組み
パナソニックの未来―クラウド型グリーン企業の誕生

著者等紹介

マキナニー,フランシス[マキナニー,フランシス][McInerney,Francis]
イギリス生まれ、カナダ育ち。トロント大学で経済学を学んだ後、経営コンサルタントに。自身が副社長を務めたノーザン・ビジネス・インフォメーション社のマグロウヒル売却で注目を集め、ノースリバー・ベンチャーズを起業。30年以上にわたって日本企業のコンサルタントを務めてきた日本通として知られる

福知里恵[フクチリエ]
フリーランス翻訳家。電化製品メーカーで「HARVARD BUSINESS REVIEW」や「RESEARCH‐TECHNOLOGY MANAGEMENT」などのビジネス・経営関連の雑誌の社内向け翻訳に従事した経験を活かして独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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遥かなる想い

49
環境革新企業への変革を目指すパナソニックの姿勢を書いた本だが、いまいち迫力に欠けるように読めたのは私が環境に対して詳しくないためだろうか。日本ではまだ環境ビジネスが根付いていないためか受け入れにくいのかもしれない。 2012/11/23

Willie the Wildcat

36
グリーン革命か・・・。感覚的に、初期の盛り上がりは2010年前後の話かと記憶。さて本題、企業DNAと時勢を踏まえた戦略。三洋買収もその一環。最新の決算でも、自動車関連事業に軸足を移すことに成功したと言える。記載の「3つの戦略」で今後期待されるのは3点目の「新興市場」。現地通貨ベースでは前年比減収・・・。この現状を如何に反転させられるかという印象。2018年度に売上高10兆円の計画は、あながち絵空事ではないはずだ!2015/12/18

ジェンダー

3
環境を意識して効率良く利益を得ていくという考え方は悪くないとは思いますが、自社でほとんど開発せずに他社を買収して技術を得てきた会社にそういった事が出来るのか疑問。2013/04/08

しょうたろう

2
大坪さんに焦点を当ててる本としては珍しい。自社製家電を買い続けてもらうような構想を持っていたようだが、現実としては難しいね。チャレンジ精神は高い社長だったと思う。2012/06/24

Tatsuya Nakai

1
関西の経済は家電の雄パナソニックの復活にかかっています!何とか期待しています。家電以外を視野に入れるところは注目ですが・・・。2013/06/04

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