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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062177825
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

上方新聞記者の武井涼。強引な上司の誘いで労働組合執行部に加わることに。執行部「7人の侍」は、会社という巨大な敵に立ち向かう。

上方新聞の若手記者、武井涼。極度のあがり症で人前で自分を表現できないタイプの武井が、なぜか委員長の寺内に見込まれ、労働組合執行部に加わることに。執行部員のあくの強さに面食らっているうちに、会社から出される深夜労働手当引き下げ案。執行部に輪をかけて癖のある経営陣との、苛烈で真剣な戦いが始まる--。神戸新聞に10年間勤務し退社をした著者が、その会社生活のすべてを注いで描いた渾身の書き下ろし長編小説。

【著者紹介】
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業。卒業後、神戸新聞に勤務。2010年、神戸新聞将棋担当記者としての取材を活かして執筆した小説『盤上のアルファ』で第五回小説現代長編新人賞を受賞。選考会の満場一致での受賞は大きな話題になった。同作は2011年に書籍化され、将棋ペンクラブ大賞を受賞。つづいてオーケストラを題材にした『女神のタクト』を刊行した。2012年、神戸新聞社を退社。いまもっとも注目を集める新人作家。

内容説明

不況がなんだ。会社に希望の灯をともせ。“七人の侍”+女子一名、超リアル「労働組合小説」。笑って泣いて、熱くなる。

著者等紹介

塩田武士[シオタタケシ]
1979年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、神戸新聞社に勤務。2010年『盤上のアルファ』で第五回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。2011年、同作で将棋ペンクラブ大賞を受賞。2012年、神戸新聞社を退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

111
講談社文庫×TBS日曜劇場「集団左遷」対象本。 冒頭で怖いおじさんに追いかけられるシーンやら謎のポエム(具体的には天王寺動物園のトラの前でのトラトラトラ)やらコミカルなシーンに油断していると…、後半で胃に穴が開くような労使交渉の描写にやられてしまいました。そうか…、苦痛が限界を超えると逆に笑いが出るのですね…。職場のドロドロ人間関係は労働組合にあり!2019/06/23

ダイ@2019.11.2~一時休止

110
新聞社の労働組合もの。初読み作家さん。池井戸さんみたいな大団円になっていく?。ところどころクスリとくるような個所もアクセント。ただ主人公のキャラ設定が・・・。2017/11/15

やも

92
地方新聞の組合活動の話。笑い、涙、悔しさ、板挟み、意地、後悔、恋。完璧に面白かった。1つの言葉選びが致命傷になったりクリーンヒットになったりするのは新聞社が舞台故の面白さかな。当人達にとっては冷や汗モンなんだろうけど。会社の上部が知らない現場の社員1人1人の声にならない声にグッと来た。これこそ言葉の持つ力なんだろな。緊張感のある中でもユーモアを忘れないのは関西って土地柄のおかげかな。ラストに明かされた皆の後悔。最後の最後まで嫌味のない伏線回収、言葉遊び。…塩田さん、うますぎひん?大大大満足の1冊。2023/04/28

aki☆

69
新聞社の労使交渉を描いた作品。この手の話を読んだのは初めて。入社6年目の武井は組合執行委員長の寺内に引きずり込まれ教宣部長に。登場人物は一癖も二癖もある人物ばかりで、関西弁の応酬と武井の胸中ツッコミに何度も笑った。でも執行部の仕事は想像以上に過酷。関わった人にしか分からない苦労と悔しさと達成感。具体的な交渉シーンと内容説明が多く苦戦もしたけど興味く読めた。ラストには思いも寄らない真実が明かされウルっとしたり苦笑したり、甘い様なしょっぱい様な展開があったりで楽しめた。知らなかった世界を覗けて満足。2023/05/31

りんご

43
おおー、面白く仕上がって気持ちいい。関西の新聞社の労使間交渉が展開されます。会社の偉い人たちと兵隊たちが給与体系とか待遇についてバトる訳っす。偉い人もかつて兵隊だったわけだけどね。そして共に同じ会社で生きる人類。交渉です!たった2ページで書かれる内容が「既に2時間経過した」とかあって、この2時間、めんどい会議、ディスカッションですからね、うううぅんざりどぅあああ!しかし出てくる人たちのキャラが濃く面白く、ツッコミが鋭く冴える。YASUSHI、あんたはあたいに爪痕残したよ。2023/06/13

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