ローマ法王に米を食べさせた男―過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062175913
  • NDC分類 616.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

過疎高齢化で疲弊した石川県羽咋市の神子原地区を、60万円の予算で立ち直らせた“スーパー公務員”高野誠鮮氏の48のアイディア集過疎高齢化により18年間で人口が半分に落ちこんだ“限界集落”の石川県羽咋市の神子原地区を、年間予算60万円で、わずか4年間で立ち直らせた“スーパー公務員”・羽咋市役所職員の高野誠鮮氏。神子原地区の米をローマ法王に献上することでブランド化に成功させる。農家が株主となる直売所を作って、農民に月30万円を超える現金収入をもたらす。空き農家を若者に貸すことでIターンを増やす。アメリカの人工衛星を利用して米の品質を見抜く。『奇跡のりんご』のりんご農家・木村秋則氏と手をむすんで、JAを巻きこんでの自然栽培の農産物つくりを実践し、全国のモデルケースとなるなど、その活躍ぶりは際立っている。本書では同氏が手がけたさまざまな「村おこし」プロジェクトを紹介。これを読むと、仕事のアイディア力が増す、商売繁盛のヒントになる、そしてTPPにも勝つ方法を学ぶこともできる!

はじめに
第1章 「一・五次産業」で農業革命!
第2章 「限界集落」に若者を呼ぶ
コラム1 Iターン成功の鍵は熱意と信念 「神音カフェ」オーナー・武藤一樹
第3章 「神子原米」のブランド化戦略
コラム2 「神子の里」開店で農家の意識が変わった! 「神子の里」社長・松本政文
第4章 UFOで町おこし
コラム3 宇宙時代にふさわしい日本初の宇宙科学博物館 「コスモアイル羽咋」館長・中田隆夫
第5章 「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ!
コラム4 自然栽培農法は、農家の未来を変える! 自然栽培新規就農者・枡田一洋
さいごに


高野 誠鮮[タカノ ジョウセン]
著・文・その他

内容説明

CIAの戦略に基づいてメディアを駆使し、ローマ法王にアラン・デュカス、木村秋則にエルメスの書道家、そしてNASAの宇宙飛行士や総理大臣も味方につけて限界集落から脱却させた市役所職員。

目次

第1章 「一・五次産業」で農業革命!(「限界集落」の悲しい現状;「一・五次産業」への挑戦! ほか)
第2章 「限界集落」に若者を呼ぶ(「空き農地・空き農家情報バンク制度」;“抜魂”で仏壇の不安を解消 ほか)
第3章 「神子原米」のブランド化戦略(売りたい商品の長所を徹底調査;ブランド品を生む「ロンギング」作戦 ほか)
第4章 UFOで町おこし(「町おこし大会」では、町はおこせない!;郷土愛を深めた『羽咋ギネスブック』 ほか)
第5章 「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ!(JAと組んで、TPPに挑戦!;“奇跡のリンゴ”木村秋則さんを口説く ほか)

著者等紹介

高野誠鮮[タカノジョウセン]
石川県羽咋市役所農林水産課ふるさと振興係課長補佐。1955(昭和30)年、石川県羽咋市生まれ。科学ジャーナリスト、テレビの企画・構成作家を経て、1984(昭和59)年に羽咋市役所臨時職員になり、NASAやロシア宇宙局から本物の帰還カプセル、ロケット等を買い付けて、宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」を造り、話題になる。2005(平成17)年、過疎高齢化の同市神子原地区を、年間予算60万円で立てなおすプロジェクトに着手。神子原米のブランド化とローマ法王への献上、Iターン若者の誘致、農家経営の直売所「神子の里」の開設による農家の高収入化などで4年後に“限界集落”の脱却に成功(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

103
限界集落の地区を"アイデアと行動力"で救った男とプロジェクト。◆ダイナミックな展開に本当に実話かと思うほどのプロジェクト実行力◆市長から過疎化した集落の活性化と農作物のブランド化の命を受けて取り組んだのは市役所勤務の公務員。まずは空き農地・農家を活用し、棚田のオーナー制度を考案。イギリス領事館員に棚田オーナー第一号になつてもらうことでメディアでも取り上げられる。また農家が作った米の価格を自分たちで価格を決められるよう米のブランド化をするために、ローマ法王へ米を献上し成功する。◆「可能性の無視は最大の悪策」2019/03/21

Willie the Wildcat

88
行動力。源泉は現状打破への思い。退路を断つことでの創意工夫と、必死な思いが他者へ伝わる感。主題となった天皇陛下、ローマ法王へのアプローチの件が無論圧巻。確かに前者へのツテはあったが、後者へ繋がる発想が著者の発想の転換の真髄。但し、言葉以上に戦略なアプローチも随所に散見。メディア活用はもちろんだが、ANA/エルメス書道家/デパートなどによるブランド化が典型。抜魂、烏帽子、果てはUFO?!尽きない発想。次の一手に興味と期待。2016/09/12

シン

77
日曜ドラマ「ナポレオンの村」の放映がもとで、この本を読みました。実際仕事でテレビを見ることはありませんでしたが・・・。NHKの「限界集落株式会社」の現実版といった感じでした。ローマ法王、ゴルバチョフ、サッチャー、レーガン。普通の人間では手紙を書こうとは思わない、そうそうたる顔ぶれ。この発想力が成功の秘訣だったんですね。でも、ちょっと真似するには。読み物としては面白かったです。2015/12/04

ドナルド@灯れ松明の火

60
スーパー公務員と言われるのもむべなるかな。臨時職員で雇用された羽咋市を「UFOのまち」として商業を活性化し、抜群の行動力でNASAやソ連と掛け合い本物のロケットや月の石等を長期に借り受け、宇宙博物館「コスモアイル羽咋」を立ち上げる。上司に農林課に飛ばされるが持ち前の発想力で限界村落であった神子村への移住促進、JAを通さず米を販売する方法を模索しローマ法王に送りマスコミをうまく利用してブランド化に成功と、休む間もなく羽咋神子村の知名度ブランド価値を高めていく。公務員必読の書でありビジネスヒント満載。お薦め。2013/11/06

ぶんこ

59
「どうせダメに決まっている」という人を「予言者か」というのが面白い。批判をするよりはダメ元でやってみる。その精神でローマ法皇などに直接コンタクトをとる実行力が凄い。公務員という事もあり、彼が「犯罪以外なら、責任は全部俺がとる」と言って好きにやらせてくれた直属の上司、突然「明日XXへ行ってください」と言ってもスケジュールを変更しても一緒に行ってくれた市長という力強い味方がいたから成功したともいえるのではないでしょうか。自然農法で作った作物は腐らない、枯れるだけというのは目から鱗。2017/09/30

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