人間 昭和天皇〈上〉

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人間 昭和天皇〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 498p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062172998
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0021

出版社内容情報

帝国の統治者たることを運命づけられた少年、裕仁。偉大な祖父、多くの功臣の期待のうちに彼は成長する。訪欧、即位、戦争突入まで。■皇室取材歴約40年の著者による渾身の遺作。

 ……私は他の伝記作家とは違い、昭和、平成二代の両陛下やご家族、皇族に会見などでお会いしている。宮内庁を自由に歩きまわり、御用邸、御所なども見学会で見ているし、皇室の周辺にいた人とも数多く会っている。
 私は社会部育ちの、現場主義なのだ。
 天皇がかつて訪れた場所やゆかりの地は、いまどうなっているのか、天皇や子どもたちはどう育てられたのか。そんなことを思いながら内外の現場をずいぶん歩いた。
 こうした経験をもとに、内側から見た天皇、皇室像を書いてはどうかと思ったのである。

さわやかな印象──まえがき
第一章 さしのぼる朝日のごとく
  1 皇孫誕生
  2 足立孝と乃木希典、そして父
  3 「明治」の終焉
第二章 帝王教育
  1 東宮御学問所
  2 “宮中某重大事件”と訪欧問題
  3 イギリスへ向かう
第三章 新しき時代へ
  1 英王室、ブレア城、ヴェルダン
  2 摂政宮殿下
  3 良宮と女官制度改革
  4 「外地」を視る
第四章 大元帥の家庭生活
  1 御大典とゴルフ
  2 大宮さまとの距離
  3 以後、拒まず
第五章 憂色深し
  1 大陸に広がる硝煙
  2 慶事と、禍いと
  3 ままならぬ思い
第六章 大勝は困難なるべし
  1 紀元は二千六百年
  2 開戦前後
  3 戦時下の宮中


高橋 紘[タカハシ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

偉大な祖父は皇孫の誕生を誰よりも喜んだ。病弱な父と勁き母、闊達な弟宮たちとの葛藤、学友とともに受けた厳しい教育。乃木、東郷ら多くの功臣の期待を背に成長した彼は、第一次世界大戦後の欧州で君主とは何かを自問する。摂政就任から即位、戦争突入まで。帝国の統治者たることを運命づけられた少年、裕仁。

目次

第1章 さしのぼる朝日のごとく
第2章 帝王教育
第3章 新しき時代へ
第4章 大元帥の家庭生活
第5章 憂色深し
第6章 大勝は困難なるべし

著者等紹介

高橋紘[タカハシヒロシ]
1941年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業後、共同通信社入社。社会部長、ラジオ・テレビ局長、(株)共同通信社取締役などを歴任、この間、宮内記者会に在籍した。退社後は静岡福祉大学教授も務めた。専攻は皇室の近現代史。2011年9月30日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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むっち

1
新聞の書評欄でみつけてから図書館で借りるまで3ヶ月かかった。皇族も人間だから喧嘩もするし、親ばかにもなる。正直読み始めはどうでもいい話かなと思ったが欧州訪問あたりから昭和天皇の欧米好きの話が出てきて、開かれた皇室とかなんとか、今の皇太子みたいな話も出てくる。興味深かったのはイギリスの王子が日本に来たら皆入れ墨を入れて帰ったという話。当時のぼかし技術のあった日本の入れ墨は美術的な意味で欧米人のあこがれだったらしい。入れ墨いれている人間を目くじらたてて調査している大阪市長に聞かせたい話です。昭和天皇は平和主義2012/05/22

sofia

0
小説のようにすらっと読むこともできず、かなり時間をかけました。あまり詳しくない明治からの歴史、天皇史を理解することができました。2012/02/17

都人

0
大変読み易い本だ。感想は「下」を読んでから。2012/08/05

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