ルー=ガルー〈2〉インクブス×スクブス―相容れぬ夢魔

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  • サイズ B6判/ページ数 967p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062172943
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

近未来。少女・牧野葉月たちは閉じた世界の中、携帯端末(モニタ)という鎖に縛られて生きていた。そこは窮屈ではあるものの不純物のない安全な檻――のはずだった。が、その世界に突如現れた連続殺人犯。少女たちは、殺人犯とその背後に聳える巨大組織との対決を余儀なくされる。
驚愕の事件から数ヵ月。世間は一時、安定を取り戻したように見えた。
前回の事件の被害者として、この世界に漠然とした不安を抱えていた少女・来生律子のもとに、小瓶に入った謎の毒を持った作倉雛子が訪ねてくる。雛子は毒を律子に託し姿を消す。奇妙な毒の到来は、新たなる事件の前触れなのか……。
「突如凶暴化する児童たち」「未登録住民達の暴動」「奇怪な製薬会社」「繋がる過去と、現在の事件」すべての謎が明かされるとき、新たなる扉を開けた少女たちは何を想う!?

内容説明

呪いを解き放とうとする時にこの毒を使え。未知なる毒は少女の悪夢か救済か!?単行本、ノベルス、文庫、電子書籍の4形態で同時発売。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞(長編部門)、97年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

82
単行本で再読です。近未来SFということですが、何処となく未来感を味わえないのは何故でしょうか。犯行が狂言めいていながらも、複雑な世界観で支配されており、綺麗に収束されていく。論理や倫理を超えていながらも計算尽くされている流れが見事としか言えません。「毒」というキーワードに甘美な調べを感じました。続編がまた出るといいなと思います。2017/12/30

勇波

53
単行本にて再読です。『雫』の未来の話になるのでしょうか。近未来にもかかわらず主人公の娘達の考えや行動が今より昭和的。そのギャップがこの物語の魅力です。。狼の出番が少なかったのが残念。続編待ってます★2015/09/05

そのぼん

23
近未来というか、パラレルワールドっぽい雰囲気の中で繰り広げられるストーリー。こんなに分厚い本なのに一気に読めました。登場人物が魅力的だったと思います。2011/10/24

☆kubo

11
前作から時間が経ちすぎていたせいか、久々の京極さんの文体のせいか、大苦戦。P800辺りからようやくサクサク進みましたが……美緒が榎木津っぽかった。近未来の彼女たちからみた現代に対するコメントがなかなか興味深かった。2018/03/04

おばけりんご

11
物理的な接触が極端に減少した近未来に生きる少女達のお話。前作から10年経っていたため、内容を失念。読めるかどうか心配しましたが、これはこれで独立した話だったので読み切れました。前半は事件の概要や少女達の日常やそれを取り巻く環境の説明で読んでも読んでも進みませんでしたが、後半の謎ときの部分は加速してあっと言う間に読み進めました。しかし、美緒がでてくると榎戸を思い出しますね。感情表現の薄い雛子が中心だったせいか暗くなりがちであった物語を浮上させ引っ張ったのは美緒と律子でしたね。彼女達がでてくるとホッとしました2011/11/20

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